農と食の問題の奥の方 ― 2007年03月17日 20時06分
『日本の食と農 危機の本質』
神門善久/NTT出版
危機が叫ばれるの日本の食と農業。しかし問題の根っこのほうにあるもの、消費者、農業者、政治家、官僚、企業などそれぞれのエゴはうまい具合に棚上げされ、それぞれの本音を隠したまま議論されている。といった視点から食と農を語っているのが異色。
食品の安全の問題から入って、JA・農協の問題、そして一番のメインになるのは農地の問題。
兼業化が進み、農業への依存度が少なくなってきた零細農家は農業収入よりも公共事業や企業参入による農地転売収入期待で農地を手放さない。集落営農も農外企業の農業参入も農地の所有権に執着する。そして農地転用規制は事実上骨抜きになっている。日本の農地は食糧を供給し続けられるのか?
普段は議論されないそれぞれの本音の部分をあぶり出しているのがなかなか興味深い。
消費者の方々はこういうのどう読むか?
でも、具体的な提案についてはちょっと荒唐無稽かなって感じもしないではないな。
だって、それぞれのエゴが問題ならば、そういう人たちが理屈を並べられて、はいそうですかってふうにはいかないでしょう。
結局は気持ちがそっちに傾くとか、そういった曖昧な部分が重要になってくるのかな。人間の心をどうのこうのってのは難しい。
神門善久/NTT出版
危機が叫ばれるの日本の食と農業。しかし問題の根っこのほうにあるもの、消費者、農業者、政治家、官僚、企業などそれぞれのエゴはうまい具合に棚上げされ、それぞれの本音を隠したまま議論されている。といった視点から食と農を語っているのが異色。
食品の安全の問題から入って、JA・農協の問題、そして一番のメインになるのは農地の問題。
兼業化が進み、農業への依存度が少なくなってきた零細農家は農業収入よりも公共事業や企業参入による農地転売収入期待で農地を手放さない。集落営農も農外企業の農業参入も農地の所有権に執着する。そして農地転用規制は事実上骨抜きになっている。日本の農地は食糧を供給し続けられるのか?
普段は議論されないそれぞれの本音の部分をあぶり出しているのがなかなか興味深い。
消費者の方々はこういうのどう読むか?
でも、具体的な提案についてはちょっと荒唐無稽かなって感じもしないではないな。
だって、それぞれのエゴが問題ならば、そういう人たちが理屈を並べられて、はいそうですかってふうにはいかないでしょう。
結局は気持ちがそっちに傾くとか、そういった曖昧な部分が重要になってくるのかな。人間の心をどうのこうのってのは難しい。
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