カエルのいのち2008年04月03日 19時43分

田んぼの雪もだいぶ融けて、原付でグルッと一回りしてきました。
山際の牧草畑に所々雪解け水がたまっていて、覗いてみるとカエルの卵がいっぱいです。
冷え込む日は氷が張るほどなのに、ちゃんと孵るのでしょうか。
孵ったとしても水路もない水たまり。そのうち畑が乾いてくれば無くなってしまいます。
どう考えてもカエルになるまで生き残るのはいないような気がします。
卵は命でしょうか。まだ命ではないのでしょうか。
卵のまま干からびてしまったら。無くなったことになるのでしょうか、死んだことになるのでしょうか。
親ガエルはどう思うのでしょうか。

すべては自然のバランスで、消えて無くなることは勘定に入っているはずです。
それでもなんだか、気持ちがふるえます。
気持ちってのはやっかいなもんだな。

日和がいいんでダラダラと2008年04月06日 20時38分

昨日は消防団の行事で一日潰れてしまいました。
これからこんなのがけっこう増えてきて、仕事以外でも忙しい日々が続きます。

今日はぽかぽかといい天気でした。
育苗ハウスの骨組みやビニールの設置をダラダラとやっています。
いや、天気がいいんで仕事の意欲が萎えてきて、なんかあ、一日のんびりしていたいなあ、ってかんじで、サッパリ仕事がはかどりません。
若干昨夜の酒も残っているんですが。

明日の天気は?

毒ギョーザと農業補助金2008年04月09日 17時43分

 『中国に「食」で潰される日本の行く末』
 山田正彦/青萠堂

けっきょくのところ毒ギョーザ問題はどうなってしまったのだろう。
このままうやむやで終わってしまうのだろうか?あれだけ大騒ぎした消費者も、そのうち何もなかったようにこれまでの食生活に戻るのだろうか?
この本の1章から6章までは食品輸入の実態や安全性検査の実態が書かれている。
どこまで信頼できるデータか?とか、筆者が民主党の「ネクスト厚生労働大臣」ということで、政治的な偏りがあるのかな?とか割り引いて読んでみて、それでもいくつか気になった点。

ひとつは外国産「有機JAS」認証の信頼性。
我々国内の農家は非情に厳しい基準の下、農作業の他、検査員による現場確認、書類作成や肥料・資材の安全証明の提示まで、膨大な労力をかけて認証を取得している。
それに対して外国産のものは単なる書類チェック、実際に有機で栽培されているかどうかはほとんどチェックされていないようだ。
これでは同じ「有機JAS」と表示して販売している国産農産物の信用にも関わってくる。

ふたつめはアメリカ産牛肉のBSE対策。
BSE感染の疑いがある「ヘタリ牛」が多数食肉処理されていたり、輸入禁止になっているはずの特定危険部位や加工品がいまだに年に数件国内に入ってくる。
全頭検査の廃止や米国産牛の月齢制限引き上げと、不安要素が山積みだ。

第7章はこれからの日本の農業の方向性について。
「ばらまき」との批判もある民主党の農業政策を詳しく解説。

国家の安全保障として手厚く保護されているヨーロッパ・アメリカの農業に対し、食料は海外から調達すればいいという考えの上に進められる日本の農業政策。
こんな現状で我々農業者やマスコミが自給率がどうの、国土保全がどうのと騒いでも、ほんとにお国に届くのか?

農家がいなくなって、農地所有が自由化され、農地がマネーゲームの対象になったりしても、日本人の食べる物はダイジョーブ?

今日も明日も忙しい2008年04月11日 17時09分

あ~疲れた。
今日は苗の床土に混ぜるピートモスをほぐして小分け。
カチカチのブロック状に圧縮されているので、それを細かくほぐして、一回に土と混ぜる分量ずつ空き袋に分けているわけ。

育苗ハウスの方も、ビニールをかけて、中を整地して、苗を並べる周囲にザラ板を立てて、毎日毎日忙しい。
肥料はいつ来る、床土はいつ配達になる、頼んだポリシートはまだ来ないかと、精神的にも忙しい毎日。
今日はこれから消防団の飲み会、イヤ役員会。
夜は夜でまた忙しい。
とにかく今はシャワー浴びて土埃を落とそう。

誤算が沢山2008年04月14日 17時15分

今年はなんだか小さな誤算が次々と。
まず育苗に使う肥料が配達されないので業者に問い合わせたら、今年はまだ製品が完成していないとのこと。
早く言ってくれ~。
代用品を急遽注文。

プール育苗で苗床の下に敷くポリシートを注文したが、メーカーの製造が間に合わないってことで、種まきまで届きそうにない。
急遽、廃棄するはずだった古いポリを引っ張り出してきて、あちこち空いた穴を補修。

苗床に使う焼き土。
昨年、秋配達で農協に注文しておいて、いつ来るかと待っていたら、雪が降ってから「春の配達になります」。
春作業が佳境に入り、せっぱ詰まってきたので直接業者に確認&催促。
農協を通した意味がな~い。

16日に一回目の種まきをする予定だったのが、あてにしていた父親が何かの会合で朝から都合が着かない。
仕方がないので翌日にずらす。

自分の仕事は順調に進んでいるのに、なんだか世の中うまく回っていないような。

種を播く。意外に順調2008年04月17日 20時55分

今日、一回目の種まきを決行。
有機栽培のササニシキとさわのはなの種。

なんとか作業に間に合った苗床の土。
いつもの土より崩れやすい。
苗床のpH調整と保水性、透水性確保のために、焼き土にピートモスを混ぜているんだけれども、一度混ぜたものを機械で苗箱に詰める段階で、また分離してしまう。ピートモスだけが苗箱の表面に層になって、種まきの時水をはじいてしまう。
そこで毎年、土とピートモスを混合する時に水を加えているのだが、今年の土は崩れやすくて泥団子になってしまう。
仕方なく今年は水を加えずに土とピートモスが分離した状態で苗箱の準備。
種まき、だいぶ苦労するだろうなと思っていたら・・・・・・。
意外と、まったく水をはじかずに、すっぽり水を吸収する。
ピートモスの種類もちょっと違っていたからなのか。
それにしても、あっけないくらいに順調に作業が終了。
ホッとしたというか、拍子抜けというか。

明日は2回目の種まき用の床土準備。
今度はなんにも悩む必要はないな。

米がない!2008年04月18日 19時17分

今朝起きて、配達された新聞の見出しを見てびっくり。
日本農業新聞の一面大見出しが「米がない」。
お堅い新聞にしては度肝を抜く見出し。

内容としては、フィリピンをはじめ、アジア各国で米騒動が起きているというもの。
フィリピンでは米高騰に苦しむ庶民が、政府が始めた安い米の放出に群がっての奪い合いが頻発しているそうだ。
記事によると、フィリピンの米自給率は約90%。業者による米の買い占めや、無許可販売の取り締まりなど、政府による対策にもかかわらず、わずか10%の輸入米の品不足で食糧事情が混乱。日本の麦や大豆など主要穀物の自給率を思うと背筋が寒くなる。

世界第2,3位の米輸出国インドとベトナムも米の輸出規制を始めた。
インドネシアは事実上の輸出禁止。中国も輸出規制の上、国内での食料の移動も監視し始めた。
アメリカはバイオ燃料原料への転作。オーストラリアは2年続けての大干ばつ。
こんな世界情勢で日本の食糧確保は大丈夫なんだろうな。
日本での小麦をはじめとする食料価格の上昇は空想でもねつ造でもない、紛れもない今現在の現実。
食料に関してはもはや「有事」と言ってしまっても過言ではないところに来ているんじゃないのか?
フィリピンで起きたことが、とても遠い出来事とは思えない。
ほんとに、ほんとーにダイジョウブなの?

種まき完了2008年04月20日 20時11分

稲の種まき2回目終了しました。
これで今年の分は完了です。

今年は最上町のA部さんの分も一緒に播いたので、ちょっと数が多かったけれど、それでもなんのトラブルもなく、スムーズに作業終了です。
天気もポカポカと暖かく、そろそろ桜も咲き始めました。
一年で最初の大仕事が終わって、ちょっとホッとしました。
少し仕事を休んでお花見なんかしたいなあと、思っているんだけれど、どうですかねえ。

ダラダラしたい、のに2008年04月22日 21時37分

昨日、今日とものすごい天気がいいね。
暑くて長袖ではいられないくらい。
かといって半袖になると、きつい紫外線ですぐに肌が真っ赤になってしまう。
したたる汗をぬぐいながら、種まきの後片づけをしています。
一番最初の大仕事の後片づけってことで、ちょっと気が抜けてます。
けっこうダラダラ仕事してます。

それに対して…夜は大変。
認証機関に提出する有機JAS申請書類の提出期限が今月30日。
のんびりしている場合じゃない。
今夜も机に向かって一所懸命ペンを走らす。
うわ~、今年も書式が変わっている。メンドクセー。テンション下がるぅ。
SUGIURUMNなんぞ聴きながら、むりやりテンション上げてます。ガンバレ、オレ。

雨降って、せっぱ詰まって2008年04月24日 21時45分

今日は雨。育苗ハウスの中での作業。
苗を水の中で育てる「プール育苗」。
ポリシートを敷いた上に苗箱を並べ、周囲にザラ板を立ててプールを作るわけです。
育苗ハウスの中は30℃くらいになるので、晴れた日の作業は大変。
今日は雨なので、ハウスの中も20℃くらいで作業もずいぶん楽。
夜はまた今月末提出期限の有機JAS申請書類と格闘。うー、まだ終わらん。
いただいたメールの返事は明日出します。スミマセン。ヨロシクです。