終わらなかった2008年10月04日 20時47分

ああ~。今日で稲刈り終わるはずだった。
天気が悪いなあ、昼ごろまでもつかなあ?、なんて考えながら刈り取りの準備をしていて、どれ、始めようか、と思ったら降ってきた。
明日は大丈夫か?

昨日、今年最後のゴーヤが食卓に上りました。
薄く切って味噌炒めです。
で、そのとなりになぜかアケビの味噌炒めも。同じように薄く切って、同じような味付けで。

ゴーヤはシャキッとした食感とあっさりした苦みで、一方アケビは弾力があって、あとからじっくり来る苦みです。
夏の苦みと秋の苦みの競演ですな。
でもなんで同じレシピ?手抜き?

終わりました2008年10月05日 17時39分

10月にはいると霧が深くなって、なかなかお日様が顔を出しません。
今日も稲は朝露でぐっしょり。風があれば曇ってても結構早く乾くのに、今日は無風。
午前中は露が消えるのを待ちながら粟の手刈り。
霧だか曇だか霞だかよくわからないモヤッとした空に薄ぼんやりと太陽の光。
なんとかお昼頃から稲刈りを始めました
最後の田んぼは今年から有機栽培に切り替えた田んぼ。なぜか今まで生えたことのない「タデ」がたくさん生えてきて、部分的に稲を覆い隠すほど。
コンバインが壊れるんじゃないかとハラハラです。
かなり難儀しましたが、無事刈り取り終了。
今年の稲刈りはこれにて完了です。

くっ、くず米の量が!2008年10月09日 21時07分

稲刈りが終了して、ちょっと、いや、かなり気が抜けてしまって風邪を引いてしまいました。
昨日辺りからなんとか仕事再開しています。でもまだ気が抜けたまんま。
まだまだ小豆や雑穀の刈り取りが残っているってのに、それでも稲刈りが終わると一気に力が抜けてしまいます。

今日からササニシキの籾摺り作業を始めました。
籾を剥いて玄米にし、細かなゴミやくず米を取り除く作業です。
そしたらビックリ!
くず米の多いことといったら!玄米の少ないことといったら!!
原因はイモチ病による未熟粒が大変多かったせいです。
イモチ病は籾が実る時に穂の付け根や籾の枝分かれした付け根を枯らしてしまい、完熟する前に実に栄養が行かなくなって、米粒が未熟なまま固まってしまいます。

なぜイモチ病が多かったか。理由の推測も付きます。
ササニシキは非情に病気に弱いデリケートな品種です。そのために毎年植物活性剤を散布しています。
青森ヒバから抽出したヒノキチオール。商品名「ヒノキちゃん」です。
それが今年は散布する機械がシーズン始めに故障。
農協に修理に出したらこれがなんだかんだあってエライ時間がかかって、機械が帰ってきたのがお盆過ぎ。チクショー、新人のアンチャンを信用したオレがバカだった。一番散布したい出穂前後を逃してしまった。
結局散布できたのが8月の後半から。
毎週のように散布したけれども後の祭り。トホホ。

活性剤って、実際ちゃんと効き目があるのかどうかよくわからないんですよね。
農薬みたいに散布したらすぐに病気が消えるってわけじゃないんで。
植物が元気になるって言っても活性剤のせいなのか、たまたま天候のせいなのか、肥料のせいなのかわからないし。
でも考えてみれば、「ヒノキちゃん」を使う前はこれくらいくず米がでていたような。
ということはやっぱり効き目があったのかな。キチンと使っていたら。

ともかく当面の心配は予約いただいた分だけ米が出るかどうか。ハラハラです。足りなかったらゴメンナサイです。
一方ペット用に販売しているくず米、今年は品切れの心配はなさそうです。トホホ。


今日の昼休みにガソリンを詰めにスタンドまで行ってきたら周辺の林がチラホラ紅葉し始めていました。なんてこった、いつの間に。急いで山の温泉場に行ってこないと、紅葉が終わってしまうぞ!

震災後の温泉へ2008年10月14日 20時22分

秋も深まるってことで、温泉に行ってきました。
栗駒山の秋田県と岩手県の県境にある須川温泉。
ご存じのように今年の「岩手・宮城内陸地震」で被害を受け一時休業。
現在も宮城県側、岩手県側からのアクセスルートは通行止め。秋田県側のルートもあちこちで道路の補修工事が行われ、片側交互通行の場所がだいぶあります。
それでも、震災の影響なのか、はたまた平日のせいなのか、紅葉の最盛期とは思えないくらい車の交通量が少なく、数年前に来た時の大渋滞とは比較にならないくらい楽でした。

須川温泉は標高1000メートル以上の高地にあります。
県境を挟んで岩手県側に須川高原温泉。秋田県側に栗駒山荘が並んであります。
前回来た時は岩手県側の露天風呂に入ったので、今回は秋田県側、栗駒山荘の温泉に入ってきました。
といっても源泉は一緒。強酸性の明礬緑礬(みょうばんりょくばん)泉が大きな内湯&露天風呂にどばどば掛け流しされています。
湯船が結構大きいせいか、とくに露天は比較的ぬるめでじっくり浸かることが出来ました。
岩手県側の露天風呂はかなり大きく10m四方くらいはありそうです。一方栗駒山荘のお風呂はその半分よりちょっと小さいくらいでしょうか。それでも十分に広いのですが。
内湯、露天とも紅葉の山々が見下ろせる絶景風呂です。
白濁したなめらかな湯と、強い硫黄の匂いがなんとも気持ちよいです。
駐車場に車が満杯の割には内湯、露天とも4,5人しか入浴している人がいなくて、ずいぶんのんびり出来ました。
紅葉の見頃ももうそろそろ終わりといった感じでしたね。あと4,5日早かったらちょうどよかったかも。

単純労働は非常につかれる。2008年10月16日 19時07分

お米の籾摺り作業が終わってまたまた畑作業です。
現在は小豆の刈り取り中。
雑穀の穂刈りは立ったまま出来るので、けっこう楽だったんですが、小豆は土際の株元から刈り取るので中腰での作業です。
無農薬なんで、取りこぼした雑草を刈り取りながらの面倒な作業。
汗をかくような仕事ではないんだけれども、これが結構こたえます。
じわじわと体力が消耗し、腰が痛くなってきます。
周りはすっかり稲刈りも終わり、枯れた景色の中でやる仕事はやる気も萎えてきます。

ああ~、腰が痛い。また温泉に行きたーい。

今日も刈り取り、豆から雑草へ2008年10月22日 20時09分

晴れの日が続いてお仕事順調です。
やっと、大納言と黒小豆の刈り取りが終わりました。
次は白小豆か黒豆かと思っていると、もうすぐ大豆刈りにコンバインが来るぞってことで、大豆畑の雑草刈りに急遽変更。
まだまだ豆類の刈り取りは終わりそうにありません。

黄色い悪魔2008年10月27日 20時33分

先日、静岡の親戚からミカンが送られてきました。
コロッと小ぶりで甘みの強いやつがたくさん。
ヤバイです。たまらないです。食べだしたら止まらなくなるんです。気づいたら5個、10個平気でなくなっています。
甘いミカンって美味しいくせになんか食べた感が無くて止め時がわかりません。強い意志を持って甘美な誘惑を断ち切らなければなりません。
未熟な私はその誘惑を断ち切るほどの強靱な精神力を持ち合わせていません。一ヶ月もすれば体中の皮膚が真っ黄色です。
そんな葛藤の日々を送る中、新たな悪魔が。柿が山ほど!
平種なし、シャッキシャキの庄内柿。まだ甘みのそれほど強くない、脳天に震えが走るほどのシャキシャキ感を満載した黄色い悪魔。
ミカンよりも食べた感があって、一度に何個も食べられませんが、あのタイムリミットのあるシャキシャキ感は「今食べないでどうする」と私を誘惑します。
私は徐々に黄色くなっていきます。

主食としての米のちから2008年10月28日 20時23分

 『毀された「日本の食」を取り戻す』
 滝澤昭義/筑波書房

ここ最近の食品偽装や毒物混入事件の頻度といったら。
食品についてかなり不安になっている人も多いのではないか。
昨年春に出版された本だけれども、現在日本が抱える食料問題、農業問題、日本人の食に関わる様々な問題を整理し、わかりやすく噛み砕いて解説している。
人間にとって食料とは何か、主食とは何かといった根本的な話から始まって、食料を輸入に頼ることの問題点、急激に変遷していった日本人の食習慣の問題点、誤った食常識、食料輸入と国内農業の今後などなど。それぞれ深いところまでは至っていないが、食に対して漠然と不安があるけれど、どこから手をつけたらわからないという人には入り口としていいと思う。
また、すでにいろいろな問題に詳しい人には一度頭を整理するのにいいだろう。意外と単純だけど気づかなかったこととか引っかかるかもしれない。

ところで、ここ最近の農業問題に書かれた本を読むと、必ずでてくるのが農地の所有問題。
この本でも最後の最後にちょこっと出てきた。
しかし、一般的なマスコミが扱う農業・食料問題ではまったく取り上げられないし、農業の現場でも話題に上ることはない。
非常に不気味な感じがする。