年に一度、恒例の2011年12月02日 20時11分

今日は早朝から宮城県加美町まで行ってきました。
アイガモを処理してもらうためです。
ちょっと切ない日ではありますが、年に一度のお楽しみでもあります。
毎年帰り道に鳴子温泉に立ち寄ってひとっ風呂浴びるのでございます。
特に今年は半年ぶりの鳴子です。楽しみも倍増です。
今日立ち寄ったのは鳴子温泉『ホテル瀧嶋』です。ホテルといっても実は国民宿舎。けっこう古いです。
フロントで入浴料500円を払うと、「ぜひ『薬湯』に入っていってください」とのこと。
今女の人が入っているけれども、上がるのを待っても入る価値のある名湯だそうな。
フロントの女性に熱く語られて地下の浴場へと。
暗い廊下を進み、男湯の前を横切り『薬湯』の入り口でしばし待つ。後から泊まりのオジサンが一人、一緒に待つ。
20分くらい待って、女の人が上がってきたのでさっそく入浴。薬湯は貸し切りみたいだけれども、面倒なんで泊まりのオジサンと一緒に入浴。
3,4人サイズの浴槽です。『薬湯』といっても薬草とか入っているわけじゃない天然の温泉です。油臭と硫黄臭の混じったような、これぞ温泉といった魅惑の香り。温度は適温。無色透明、トロッとした肌触り。なかなか気持ちいいお湯だけれども、特別個性的な感じはしないですね。
一緒に入ったオジサンと会話するのだけれども、訛っている上早口で、ほとんど何を言っているのか分かりません。同じ東北訛りなのにサッパリ聞き取れません。何となく、志津川から来ていて、ヘルニアで背中が痛いらしいことは分かりました。震災後の志津川(南三陸)のことをいろいろと話されているらしいことは伝わってくるのですが・・・・ナニがナニやら・・・。
オジサンがチャッチャと上がっていって、その後私も上がったのですが、上がってからの発汗がすごい。汗が次から次と噴き出します。
とても服を着ていられないってんで、男湯に入って一休み。
男湯は別源泉。臭いはこっちの方が薬湯といったほうがいいような薬品っぽい香り。ちょっと熱めでほんの少し緑っぽく色づいています。
トロッとした肌触りで、さらに肌をなでるとスベスベの感触。これは気持ちが良いです。
薬湯とは逆に汗が引くようなサッパリした湯の感触で、これはこれでなかなかいい湯です。
上がって廊下で一休みしていると通りかかった従業員のオジサンが誇らしげに薬湯の自慢を熱く語ってくれました。
確かに体から悪いものが全部吹き出してくるようで、体調が悪いときに泊まりでガッツリ浸かったら良さそうなお湯でした。でも日帰りではちょっとヘビーでしたね。

半年ぶりの鳴子なのでもう一軒とも思ったのですが、さすがに疲れたのでやめました。
帰りに中山平温泉をちょっと偵察。
休館中に大雪で倒壊した『丸進別館』が修理中。もしかして営業再開があるのか?これは楽しみ。
木造の湯治宿『東蛇ノ湯』は地震でダメになったのか、解体して更地になっていました。悲しい。

明日はまた早朝から加美町へ出来上がった肉を取りに行きます。
さてどの湯に入ろうか。

もちろん今日もまた2011年12月03日 19時47分

今日は肉になったアイガモを引き取りにまた加美町まで。
少し早めに取りに来てって事だったので、朝5時半頃家を出発。
からっと晴れ渡った昨日とは打って変わって梅雨時のような雨の幕がどこまでも続きます。
それでも心は弾みます。もちろん帰りに温泉!
鳴子温泉郷の一番東、川渡温泉のメインストリートから山側に続く狭い道路を入っていったところにある『板垣旅館』に入りました。
この辺は普通の民家が少しあるだけで、ひっそりとした佇まい。湯治や静養向けというか、観光的な雰囲気は微塵もありません。
古い建物の居間?でご主人がお客さんとお茶を飲みながら世間話。作業着姿の男が軽トラックでやってきたので、ナンジャラホイといった様子。
まだ午前10時前、今頃こんな格好の男がナゼ?と思ったか、いろいろ聞かれ、事情を話すと、快く日帰り入浴を引き受けてくださった。
ご主人、なかなか話し好きの様子。

浴室は古い建物と繋がった新館の方。ピカピカの建物がひっそりと静まりかえっていて、ちょっともの悲しいですね。
お風呂はとてもきれい、一面でっかいガラス窓で開放感抜群。でも外から丸見え。
お湯は川渡の湯らしく明るい緑色に硫黄の香り、おなじみの黒い湯の花も舞っています。スッキリ透き通っているのは湧き出してそのままの新鮮さの証でしょうか?
やや熱めでキリッとしながらも、肌に優しい柔らかい感触。肌を通して新鮮さが伝わってきます。とってもいい湯でした。

今日はハシゴするぞと固い決意でやってきたので、長湯することなく早めに上がり、東鳴子温泉『高友旅館』へ。ここの湯は3度目、お気に入りなのです。
鄙びた木造の廊下をズイズイ進んで、名湯「黒湯」へ。先客一名。
前回入ったときは10秒と入っていられないくらい熱かったけれども、今日はぬるめ。泊まり客が水で薄めたのかな?
とはいえ、湯船の底が見えないほどの濁り具合。カーキ色とでもいいましょうか。肌触りも何か濃厚な感じがします。
そしてこの強烈な臭い!!記憶にあった臭いよりも数倍特殊な臭いでした。さすが!
お湯がぬるいおかげで、じっくりたっぷり浸かって頭がクラクラしてしまいました。これほど入ればもう満腹です。温泉心は100%満たされたのでした。

家の外はもう2011年12月06日 20時26分

ちょっといい天気といいますか、お天道さんは顔を出さないけれど、強風止んで穏やかな日です。
週間天気予報を見ると明日から雪マークがズラリ。外の片付けは今日のうちにやってしまおうと、アイガモの運動場の柵や、外に置きっぱなしになっていた機械や道具、全部片付けました。
もう家の周りにはなんにもありません。生活の痕跡すら残っていません。あとは熊のようにじっと家に引きこもるだけになりました。
コタツの準備も抜かりありません。あとはミカンだな。

白・・・・そして味噌2011年12月10日 19時50分

とうとう雪が降ってきました。本格的に。
昨日朝、あっ雪だと思っていたら夕方には一面真っ白に。
今日はもう15cmくらい積もってしまいました。
寒いけれど、風景はちょっと暖かくなります。

今日は家にこもって味噌の仕込み。
乾燥した大豆が5kgくらい。水に浸けると2.5倍くらいには膨らみますか。それに糀用の玄米3kg、仕上がりでで15kgくらいにはなるかな?これを年3本くらい仕込めばまあ、一年はもつのではないかな?
とはいえ、大きな鍋も釜もないので、大豆を煮るのも鍋2つに分けて。それを2回、2日で仕上げます。
次の仕込みは春先。その次は今使っている味噌樽が空いたら。
まあ、買った方が絶対安いけれど、趣味と実益、ホビーと割り切れば悪くは無いんじゃない?

心はインドに2011年12月12日 20時27分

今日は特別栽培認証の説明会があるということで、I井君と一緒に山形市まで行ってきました。
それにしても・・・今日も雪。新庄から尾花沢辺りまでは周囲の山々が見えないほど雪がもさもさ降っています。
村山市辺りで雨に変わり、東根から向こうはサッパリ雪の気配がありません。同じ山形県なのにね。

さて、行く途中でお昼を食べていこうって事で、天童温泉にあるインド料理店『スルターン』に入りました。
前々から気になっていて、いつか入ってみようと思っていた店です。
だってね、以前この前を車で通ったときに、インド人一家が店に入っていくところを目撃したのですよ。絶対食ってみたくなりますよね。

ここ、『メガネのパリ-ミキ』だったんですよね。建物はそのまま。インド人の店員さんが中から扉を開けてくれました。中も結構広いです。
それほどインドっぽい感じはしないですね。
モニターでインド映画のミュージカルシーンが流れているのがちょっといい感じです。
お昼のランチメニューから『Bランチ』キーマカレーのセットを選びました。
鶏の挽肉が入ったカレーに、ナン、ライス少し、サラダ少し。ナ、ナ、ナンが、デカイ。メニューの写真とチガウ!デカイのです。
これがふわふわ、もちもちで美味しいのです。ライスもカレーにぴったりな感じ。カレーもなかなか美味しいんですけど、スパイシーというよりコクのある日本のカレー風の味付け。この点だけちょっと物足りなかったな。
とにかくナンがデカイんで、予想以上に腹一杯でした。
満腹で、肝心の講習会、眠くって仕方ありませんでした。

ブリコブリブリ2011年12月15日 20時24分

いくらか寒さが和らぎ、一度積もった雪は少し解けてきました。
今日の天気は雨になったり雪になったり。季節は確実に冬です。

オクサンの実家からハタハタをもらってきました。
冬の日本海の味です。
何でも秋田県男鹿半島からもらってきたハタハタだそうです。
この時期、飲み屋なんかに行くと、ハタハタの田楽とか出たりするんですが、それと比べるとだいぶ小さめです。
頭が大きくて、身はそれほどないんですけれども、ツルッと、プリッとした身が独特な食感です。
そしてなんといっても卵。ブリコが美味しいのです。
バリバリと固い食感。たくさん食べるとアゴが疲れます。
小さいながら、10匹以上もらってきて、焼いてバリバリ食べました。

温泉に入って、映画を観た2011年12月18日 19時28分

友人のFacebookをチェックしていたら、なんと肘折温泉で見逃していたドキュメンタリー映画『よみがえりのレシピ』を上映するという。
温泉と映画!これは何があっても行かずばなるまい。

一人で行くのも後ろめたく、旅館の部屋を日帰りで借りて、オクサンと娘は私が映画を観ている間、そこでのんびりしてもらおうと目論んだ。

朝、家を出るときは少し雪模様。しかし、大蔵村に入り、だんだんと肘折温泉に近づくにしたがって尋常じゃないほどの雪模様になっていく。
さらに道路はまだ除雪の途中。1.5車線ほどの狭さで、対向車が来たら譲り合わなければならない状態。こんなんでたどり着けるのか。

たどり着けた。部屋を借りたのは『三浦屋旅館』。この夏にちょっと日帰りでお風呂を借りた、木造の鄙びた湯治宿だ。
通されたのは一階の湯治部屋。隣との仕切りはふすま。廊下との仕切りは障子という、昔ながらの作り。すでにファンヒーターで部屋は暖かく、6畳の真ん中にコタツが据え付けられている。完璧。

昼食の前にさっそくご入浴。前回は入らなかった家族風呂へ。
こちらは2号源泉を使う男女別のお風呂とは違って、3,4号源泉を使用。
濁りはあまりなく、臭いも弱め、ほんのり塩味。サッパリした入り心地。
ただ、子供も入るので、だいぶ加水してぬるめたため、そんな感じになったのかも。
ともあれジックリ浸かったので、かなり温まり&汗。
部屋に戻ってダラダラしていると昼食のうどんが運ばれてきた。
乾燥麺を使った、素朴な家庭料理風のうどん。意外とボリュームがありけっこう腹一杯&また汗。

昼食後、いざ妻子を残し映画が上映される『肘折いでゆ館』へ。
この映画、なぜ観たかったかというと山形県内の在来野菜を扱った映画ということもあったけれども、監督の渡辺智史氏は大好きな映画『湯の里ひじおり-学校のある最後の一年』を撮った監督だったからだ。
オープニング、雪深い風景に老人のしゃがれた声の語りが被さる。う~たまらん。
大量生産、大量流通の波に乗れずに消え去ろうとしている、その土地々々に根ざした在来野菜たち。その種を受け継ぎ、次へ繋げていこうとする人々の営みが描かれる。
それは単に種を受け継ぐということだけではなく、その土地の文化や歴史を継承していくことでもある。
「この種を無くしてしまいたくない」。作品中で語られたこの一言がすべての出発点であり、終着点なのかもしれない。
大量流通の方法論に乗り「広げ」て行く方向ではなく、深く「掘り下げる」方向に進むべきと強く感じた。
ただ・・・その行き着く先がどうしても奥田シェフになってしまうため、そこから先どうしたらいいの?と思ってしまう。
年に一度食べる特別な料理よりも、家庭の主婦が普通に取り組めるレシピも必要なんじゃないだろうか。土地に根ざした文化や歴史を繋げていくという意味でも。

小さなイベントスペースでの上映会であったが、意外と映像が綺麗でビックリした。
上映終了後に渡辺監督と、作中に登場する「甚五右ヱ門芋」のS藤君のトークショー。帰りに甚五右ヱ門芋を使ったアイスクリームをごちそうになったが、とろりとした粘りと深いコクがあり、とても美味しかった。

さて、会場はそのままクリスマス・パーティーになだれこんでいたが、暗くなる前に宿をチェックアウトしなければ。
外はまだ雪。宿に帰った頃にはすっかり体が冷え切ってしまっていた。
娘は部屋の中を元気いっぱい走り回っていたが、オクサンは娘の相手でグッタリ。一日のんびりとは行かなかったようだ。
出発前にひとっ風呂。
今度は玄関脇にある男湯に入浴。こちらは2号源泉使用で、底が見えないくらいの濁り具合。柔らかい感触に金気臭。気持ちイイ。
午後4時にチェックアウト。宿の方が「もっとのんびりしていったらいいのに」といってくださったが、これ以上居ると泊まりたくなってしまう。未練を断ち切って帰途についた。
今夜は温泉に泊まった夢を見ながら寝よう。

http://www.y-recipe.net/

ザックザク2011年12月21日 21時00分

さすが肘折温泉は雪の量が違うな~、なんて感心していたら、翌日から新庄も雪がザックザク降ってきた。
今日は午前中ちょっと天気が良くなったな、なんて思っていたら午後からまた降り出して、ちょっとデスクワークをして夕方窓から外を見たら目が回るほど雪が降っていてビックリ!
さて、ビニールハウスの周り、除雪すべきかどうか真剣に悩んでます。年末の買い物には行かなきゃならないし、でもクリスマス辺りは暴風雪って予報もあるし・・・。

再訪、若あゆ温泉の衝撃2011年12月27日 20時29分

いやはや、ものすごい雪でした。
風も強く、なかなかビニールハウスの除雪が出来なくて、すっかり雪で埋もれてしまいました。
昨日は風も止み、なんとか雪を片付けて、倒壊の危機は免れました。
それでも雪はまだまだ降り続いていました。

夜は新庄市で産直をしている仲間で忘年会をしようと。場所は舟形町の『若あゆ温泉』のコテージです。
『若あゆ温泉』といえば3年前に一度入って、あまりの塩素臭のするほとんどさら湯みたいな温泉に辟易して、もう二度と入らないと誓って以来なのです。
しかし、こうしてまた入浴する機会が巡ってきたわけで、ここで敵に後ろを見せては温泉好きの名が廃ると思い、思い切って入浴したのでした。
で、入ってみると、あれ?お湯が少し黄色みを帯びている。素敵な油臭がします。お湯の感触も柔らかく、肌をなでればスベスベしたイイ感触。これはどういうことだ?なかなかいいお湯じゃないか。
日によって源泉の割合、塩素の投入量が違う?
?を抱えながら忘年会でそのことを話すと、新たにボーリングしたらしいという話が。
帰宅してネットで調べてみたら、前回入浴した数ヶ月後に新たな源泉が加わったらしいのです。
知らなかった。ゴメンナサイ若あゆ温泉。
ともあれ、これでまた楽しみが増えたなあ。

今シーズン初の2011年12月28日 20時01分

いやはや、それにしても降りました。ビックリするほど降りました。まだ降っています。
そんなわけで、今シーズン初めての屋根の雪下ろしをしました。
母屋はと作業小屋、車庫はトタン屋根で勝手に雪が落ちるのですが、昔の古い小屋がセメント瓦で雪が積もり放題なので、まあ、シーズン3~4回くらい雪下ろししなければならないのです。
屋根の上に上ったら、もう腰より上まで積もっていますよ。
スコップとスノーダンプでエッチラオッチラ作業をすると、もう、すぐ体が熱くなって汗が出てきます。寒いし暑いしなかなかきつい仕事です。
朝からはじめてお昼には終わったのですが、疲れました。眠いです。モーレツに眠いです。
でもこの、肉体的な疲れから来る眠気ってのは何とも気持ちいいんですね。寝るのがもったいないくらい気持ちいい。
寝たいなー。コタツでダラダラするのもいいんだよね-。そのまま寝ると風邪引くから気をつけないとね-。