たいへん参りました。2012年02月03日 20時20分

いやいやいやいや、この大雪には参りました。
こっちはテレビで観るほど降らないなあ、なんてのんきに構えていたら、いきなりどっさどさ降り続いて止まる気配なし。ほんとに家も作業小屋もビニールハウスも全部雪で埋もれてしまうのではと心配しはじめたところ、やっと昨日止んで、積もった屋根の雪下ろしをしました。軒先の雪はもう二階の屋根に到達寸前です。
今日は引き続きビニールハウスの除雪。もう雪のやり場がなくなってきました。
明日から最高気温が+に戻りそうなんで、少し雪が解けてくれるとうれしいんだけど。

核廃棄物と再処理のことを2012年02月06日 16時45分

放射性廃棄物関係のドキュメンタリーを2本観た。

『放射性廃棄物 ~終わらない悪夢~ 』
 2009年/フランス

隠された原発事故、原発周辺の放射能汚染、使用済みの核燃料はどうなるのか、ロシア、フランス、アメリカでの実態を追ったドキュメンタリー。
まずビックリしたのは、放射性廃棄物の船からの海洋投棄は禁止されているが、施設から直接海に垂れ流される分には法に触れないということ。ドウナッテルノ?
そして再処理施設周辺の信じられないほどの環境汚染。
それを知らされぬまま暮らす人々。
核燃料再処理施設の稼働は「常に原子炉の事故が起きているような状態」、「日々放射能漏れが起きているような状態」だという。
青森県六ヶ所村に作っているあれは、こうなるって事か。
以前そんな話を聞いたときには「まさかそんなことあるはずがない」と思っていた。
だって施設を作ってお金をもらう青森県はともかく、被害を直接受ける岩手県が黙っているはずがないと思っていた。
しかし原発事故後の都道府県、市町村等行政の動向を見ると、まったくあり得ることだと思える。

原子力は使用済みの燃料をリサイクルできる、地球に優しいエネルギーだと宣伝されているが、フランスの再処理工場からロシアへと流れる再処理した核廃棄物の実態を観るとそれもまたウソらしい。
再処理によって出来るのはウランが95%、プルトニウムが1%、そして最終廃棄物4%。
フランスの原子力企業アルバ社は再処理されたウランの90%はリサイクルできると主張しているが、実際には10%しか再利用されていず、残りはそのまま放置されている状態だ。
そしてどんどん廃棄物は増えていく。

莫大な費用をかけ、そして環境を汚染し続け、再利用もされない再処理は何の意味があるのだろうか。


『100,000年後の安全』
 2009年/デンマーク

そしてこちらは現在フィンランドで建設されている核廃棄物の最終処分場“オンカロ”のことを扱ったドキュメンタリー。

10万年。それは核廃棄物が生物に無害な物質になるのに要する時間。
地上は戦争や政変、天変地異などが起こるため危険。そこで地下500mの安定した地層の中に100年かけて廃棄物を埋め、10万年間保管する。
問題は10万年間どうやって保管していくかということ。
方法は二つ。
一つ目は危険であることを表示すること。
標識「マーカー」を置く。石碑のようなものに数カ国語で危険であることを示す。
10万年後の人々(あるいは生物)は、現代の言語を理解できるだろうか。
文字ではなく絵で。
恐怖を連想させるイラストで危険であることを示す。
たとえば「ムンクの叫び」をそこに掲げる。
ここまで来るともはやブラックジョークの領域。

そしてもう一つは警告を残さず、施設があることを隠してしまう。
未来の人々の理解できないものを残しておくのは危険で、現在の思惑とは逆に好奇心を刺激してしまう恐れがある。
遙か昔に作られた遺跡に「危険」と書かれていたら、どんな危険があるのか突き止めたくなるだろう。
警告を発するより、存在そのものを忘れさせれば、処分場を発見される可能性も低くなる。

文明は今より進んでいるか?退いているか?
それは誰にもわからない。
どちらがよい方法なのかを10万年前の現代人が判断することは出来ない。
どちらにせよ悪い冗談のような現実の話。

原発事故前は日本でも「最終処分場の候補地を探しています」なんてCMをよくやっていたけれども、これから手を上げる勇気のある自治体は出てくるだろうか。
どちらにせよ核廃棄物は日々増えていく。廃棄物は消してしまうことも、害の無い物にしてしまうことも出来ない。
無害になるまで10万年間待ち続けるしかない。
今できるのはこれ以上増やさないということだけだ。

いつどこで、何が起きるか2012年02月08日 20時23分

朝5時前にたたき起こされた。
なんだ、なんだ、なんだと一階に下りていくと、廊下が水浸し。というより床上浸水状態。
ジーチャンとバーチャンがせっせと排水作業中。
いったい何事だと思ったら、トイレの給水パイプが破裂したそうだ。
水が噴き出す音で飛び起きて、まずブレーカーを切って、井戸のポンプを止めた。
しかしそれでは電気が全部使えないので、まだ暗い中、大雪ですっぽり埋まったポンプ小屋の扉を掘り出してコンセントを抜き、ブレーカーを入れて排水作業を開始した。
そこに私も加わって朝から大仕事だった。
いやあ大変だった。

配管が壊れたのは水が凍ったわけじゃなくて、井戸水の成分で管が腐食して壊れたらしい。
幸い壊れたのがトイレの中の見えるところだったので、業者を頼まずに直すことが出来た。

いやあ、よりにもよって、真冬の、しかもまだみんな寝ている早朝に壊れることあるまいと思うのだが、世の中人間様の思惑通りにはいかないものだ。

今日は猛吹雪2012年02月12日 20時29分

もう大雪も終わりかな~なんて思っていたら、またまた大大雪がどんどん降ってきました。
肘折温泉なんかは4mを越えちゃったそうです。
そしたら今日は朝から猛吹雪!
1m先も見えない猛吹雪でございますよ。
まだまだ降るんでしょうかね。
も~いやんなっちゃったなあ。
楽しみはこたつと熱燗ぐらいか。

食料の大量生産のことなど2012年02月16日 18時27分

今回は食料に関するドキュメンタリーを2本。

『フード・インク』
 2008年/アメリカ

アメリカの食料生産現場の実態を描いた作品。
ファスト・フードが外食産業に工業的フードシステムを持ち込み、今ではわずか数社の巨大企業が食料生産から流通、販売の現場を支配している現状、そこから生み出される食料の危険性についてが描かれている。

工業フードシステムの源流をたどっていくと、アイオワ州のコーン畑に行き着く。
政府の補助金により生産コストよりはるかに安い価格で取引される加工用のトウモロコシは、家畜の飼料をはじめ、あらゆる食品添加物に加工される。

大量生産される牛は、もともと食べないコーンを主にした飼料を食べさせられ、腸菌が耐酸性をもつようになり、O-157など、より危険な大腸菌を生み出す。
巨大企業の支配下にいる養鶏農家は、業者が望む食肉を作るために多額の借金をし設備投資を強要される。
そして飼育現場は不法就労者の低賃金労働によって支えられている。彼らにはなんの補償もなく、怪我をすれば使い捨てにされるだけ。

もう一つ工業フードシステムを支えるのが遺伝子組み換え作物。
アメリカ大豆の90%は遺伝子組み換え大豆。
品種は特許によって守られていて、企業に無断で栽培してはならない。
不可抗力で品種が交配してしまっても、栽培した農家に説明責任がある。
農家は企業との莫大な裁判費用を捻出するか、罰金を払うかしか選択肢がない。

消費者は自分が巨大企業に影響力があるとは思っていないが、消費行動により企業の方向性は変わる。
たばこ産業の例を観れば、公共政策を支配した大きな力はもはや崩れ去った事がわかる。
「病院に行く人が減ること、それが唯一の成功だ。国政の成功だ」と映画は締めくくられる。

なかなかいい作品だった。
興味を持たれた方は映画にも登場するマイケル・ポーラン著の『雑食動物のジレンマ』も必読。


フード・インクとセットで宣伝されていた作品。
『ありあまるごちそう』
 2006年/オーストリア

こっちの作品はちょっと肩すかしだった。
予告編や宣伝から、食料の大量生産・大量廃棄についての映画かと思って観たけれど、なんかちょっと違った。
まあ、内容的には「食料生産のグローバル化はいけませんよ」といったことが、先進国に食料を送りながら飢餓に苦しむ途上国などを例に出して描かれている。
なんか全体的にとっちらかった印象で、お時間のある方は観てもいいかも。

さすがにもういいでしょう。2012年02月18日 19時03分

まだしつこく大雪の予報など出ておりますが、だいぶお日様が顔を出すようになって、降るだけじゃなくて、少しずつ融けてもいっているようです。
今日車で国道走ったら、今年何度目でしょうか、高く積み上がった路肩の雪の排雪作業中。だいぶ見通しがよくなりました。
さすがにもう同じくらい積もることはないと思います。
明日は消防団の総会で一日バタバタ。
これが最後のおつとめ(のはず)。気を抜かずにガンバラネバ。

肩の荷が下りた2012年02月21日 21時01分

この冬一番の大仕事だった地元消防団の総会も無事に終わり、肩の荷も8割方下りたといったところでしょうか。
大雪の方もそろそろ打ち止めではないでしょうか。そこそこ降ってはいるものの、湿った雪で、踏みしめる雪の感触もだいぶ違ってきています。
後は春までのんびりいきたいところですが、特別栽培認証の申請書を書かなければならない、確定申告もしなければならない、まだまだ机に張り付かなければなりません。
でも、お天道さんが頻繁に顔を出すようになると、出かけたくなるんだよねえ。今月はまだ温泉に行ってないんだよねえ。

雪の羽根沢温泉、雪、雪、雪2012年02月27日 20時13分

春が来たかのような天気はちょっとお休み?
またたくさん雪が降ってきました。
今日は確定申告で市内まで行ってきました。
2月に入ってからまったく温泉に行っていなかったので、帰りにちょっと寄り道していこうと、鮭川村の羽根沢温泉まで。
寄り道というにはちょっと遠回りしすぎですが、もはや衝動は抑えきれません。

いやはや。市内も降っていたけれど、羽根沢に近づくにつれ、どんどんと降る雪の勢いが増していきます。そして積もっている雪の量もまだまだ真冬です。
久しぶりの雪なので、道路の除雪もされていません。深い雪をかき分けやっとたどり着いた羽根沢温泉。駐車場も除雪した跡がありましたが、その上にまた雪が積もっています。
いつもの共同浴場にと思ったら、「清掃中」の看板。
そこで今日は旅館のお風呂を借りることに。
3度目の訪問『松葉荘』。
玄関を入ると立派なお雛様が飾られていました。いいなー。
で、毎度のことながら、宿の人をいくら呼んでも返事無し。
中に入ってあちこち探し回るも気配なし。
そのうち二階から作業中の大工さんが降りてきたので、宿の人がいないか聞いてみると、二階にいるとのこと。
二階を探し回ってようやく宿の女将さん発見。
入浴のお許しをいただき、大きい方の浴室に案内されました。
扉を開けた途端ものすごい湯気。
誰も入っていない貸し切り状態!
さっそく掛け湯。源泉掛け流し、熱いです。
しかしお湯にが慣れるとやや熱めのちょうど良い心地よさ。
そしてヌルヌルする湯の感触は絶好調!
源泉を飲めば、うっすらと卵スープ味。美味しいなあ。
気持ちよかったあ。
大きな浴槽に掛け流される極上の温泉を1人でたっぷりと堪能して参りました。