湖畔にて 糀の香りと 梅の花2024年03月09日 16時17分

あっという間に3月です。
2月にはほとんど雪が融けかけて、このまま春にまっしぐらだろうと安心して滋賀県まで視察旅行に行ってきました。

琵琶湖の東岸を南から北へ縦断して、有機農業を行っている農場やどぶろくを造っている醸造所を視察してきました。

行く前にネットの天気予報をチェックしたら、今時期の気温は新庄とあまり変わらないなあと、新庄にいるそのまんまの服装で出発。
なんか花が咲いていないかなあと期待したら、まさかの雪がちらちら。やっと梅が咲きはじめたくらいで、やっぱり寒い。

滋賀といえば戦国時代には歴史の中心といっていいほどいろいろな出来事があった土地。
歴史の舞台となったお城もあちこちに点在しています。
さすがに観光に行ったのでは無いので、見て回ることは出来ませんでしたが、彦根城だけは行ってみました。
けっこうな坂を上った上にあってなかなか疲れました。
天守は内部改修中で入れませんでしたが、周辺からも琵琶湖が一望できました。石垣が立派でしたね。
お城のちょっと先の昔風の建物が並んだ通りには観光客がいっぱいいてにぎやかでした。
彼もいましたよ。ひこにゃん。落ち着いたたたずまいでしたね。さすがカリスマ。

どぶろくの醸造所がある長浜市は車一台分くらいの狭い道路沿いに古い建物がひしめき合っていて、こちらも観光客でかなり賑わっていました。
長浜がこんなにぎやかな土地だとはまったく知りませんでした。

滋賀県というと琵琶湖しかないというイメージでした。失礼しました。
こんなにいろいろなものがあるとは。
滋賀県の人に言わせると琵琶湖は滋賀県のたった6分の1だそうです。
イメージよりは小さいか・・・・。

滋賀でもちょっと雪が降ってきましたが、新庄に帰ってみると出発前とはまるで別世界。
あんなに春っぽかったのに、雪が30cm以上積もっていました。
トラクターをそろそろ外に出そうかと思っていたけれど、それどころじゃなくなっていました。
でもやっぱり3月の雪はしっとり湿っていて、あっという間に消えてしまいそうです。
そろそろ春の準備はじめなければ。

野洲市 中道農園

長浜市の町並み

長浜市 ハッピー太郎醸造所

ハッピー太郎醸造所のカラフルなどぶろく

彦根城

ひこにゃん登場

彦根城から琵琶湖を望む

雪残る 春に求むる 湯の香り2024年03月29日 16時53分

朝起きると表は一面真っ白。昼頃には夜に降った雪が全部融けて土や枯れた草が顔を出す。
2月にもう春かと思うような日が続いたけれども、3月になってやっと冬がやって来たような天気が続きました。

それでも春は来る。また目が回るほど忙しい春が来ます。
なので、その前に温泉を汲みに行かなければ。
ってことで、いつもの鳴子温泉へ。

中山平温泉の奥の奥、『焼スパ温泉水スタンド』にて温泉水ゲット。
地下1000メートルから汲み上げる天然のアルカリイオン水。
いつもお世話になります。

焼スパ温泉水スタンド

天然のアルカリイオン水

温泉を汲み終わったら、次は浸からなければ。
多種多様なお湯がそろう鳴子温泉郷。どこに入ろうかいつも迷うところですが、前日から決めていたのです。
東鳴子の『馬場温泉』。国道47号沿いに建つ一軒宿の旅館です。
もしかして前回入ってから10年くらい経つかも。
入ったのは宿の内湯ではなく宿の前に建つ小さな湯小屋。
ここは貸し切りでの仕様。一組入っていたので母屋の前のベンチでしばし待機。
木造りの小さな湯小屋の中は脱衣場とコンクリートの四角い湯舟のみ。
醤油のような色の源泉がこんこんと掛け流されています。
お湯は熱め、44℃くらいありそう。
湯船に浸かるとシュワシュワシュワと細かな泡が立ち上ります。
しばし浸かっていると体じゅうが細かな泡で包まれます。
なんとも心地よい。これほど熱いお湯で泡付きが出来るお湯は珍しいそうです。
しばしお湯を堪能して表に出ると、また温泉好きが一人ベンチで待機していました。

馬場温泉の湯小屋

馬場温泉の湯小屋 シンプルな浴室

馬場温泉 炭酸シュワシュワのお湯

さて昼食。
久しぶりに中山平の手打ちそば店『藤治郎』で食べたいと思っていたのだけれども、あいにくこの日は定休日。
そこで前から気になっていた『タンブルウィードバーガーズカフェ鳴子店』へ。
鳴子温泉の温泉宿を改装したハンバーガー店。
宮城県産黒毛和牛をはじめ、宮城県産の食材をふんだんに使った贅沢なハンバーガー屋さん。
昼食にはなかなかハードルが高い値段ながら、ラーメンでさえ1000円を超えるご時世。思い切って\1,570円ベーコンチーズバーガーを。
そそり立つハンバーガー、ナイフとフォークが添えられたけれど、これを崩さずに切り分ける自信が・・・・なのでぎゅぎゅっと潰して、丸かじりいただきました。
そりゃうまいです。あ、チーズとか入れなかった方が和牛の旨みがもっと味わえたのかも。ちょっと後悔。
このお店、和牛のステーキもあるんで懐に余裕があるときに食べに来たいな。

タンブルウィードバーガーズカフェ鳴子店

ベーコンチーズバーガー

せっかく鳴子に来たのでもう一つ温泉に。
しばらく行ってなかった東鳴子温泉『高友旅館』に。
ここのお湯も大好き。複数の源泉を持つ宿だけれどもやっぱり名物の黒湯へ。
建物はかなりくたびれてきています。以前はロビーに居た虎の剥製ちゃんも立ち入り禁止のロープが張られた廊下の隅に。
薄暗い廊下を渡り、ロビーを折れ、階段を下りると屈指の名湯・黒湯が。
強烈な温泉成分により老朽化激しい浴室。鍾乳洞のように積み重なった温泉成分の析出物。
強烈な匂いを発するオリーブ色のお湯。柔らかな湯触りがなんとも不思議な心地にさせます。
この日の湯温は42℃くらい。ちょうど良い湯加減。
隣の浴槽には別源泉のプール風呂。ほぼ透明な湯は逆に堅い感じの肌触り。ほんのり油臭。こちらも心地よいです。
お湯は最高だけど鄙び具合もかなりのもの、どうかいつまでも続けて欲しいなあ。
資金問題、後継者問題、ここ十数年の内にけっこうな旅館が廃業しています。
温泉業も農業と変わらず厳しいのです。

もう一箇所くらい入りたかったけれど、今日はこれぐらいに。
今度は田植えが終わったらまた来るよ。

鄙びた佇まい高友旅館

高友旅館の黒湯

高友旅館のプール風呂

高友旅館 温泉成分の析出物!