気が付けば 検索窓は 空っぽに2025年04月08日 18時49分

春作業始まりました。
雪解けは割合早かったけれども4月に入っていい天気が続かなくて、田んぼや畑はまだじっとり湿ったままで、機械は入れません。
稲の種まきの準備や、野菜の種を育苗ポットに播いています。

野菜作りに力を入れはじめたのは、東日本大震災の原発事故で前年収穫のお米が半分くらい売れ残ってしまった時です。
お米は大都市圏への通販が主で、シャレにならないくらいの打撃でした。
これは地元での販売を強化しなければならないなと思い、とはいえ地元で有機米を買ってくれる人はほとんど居ず、ならば野菜だってことではじめたのです。

販売先は隣町のこども園の給食と、地元スーパーの産直売り場が中心です。
とはいえ有機だからと高い値段で売れるわけでも無く、他の慣行農家さんの野菜と競合状態でした。

試行錯誤の中、地元で開催されるマルシェなどに出店するとよく言われるのが「有機の野菜欲しいけどなかなか売っているところが無い」。「あそこのスーパーに出荷していますよ」なんてやりとりをしていると、少しずつ売れ行きもよくなり、他の野菜より高い値でも売れるようになってきて、直接配達で買ってくれるお客さんも増えてきました。

先日オーガニックの会合で、若い女性が「有機の食品を買いたいけれど、この辺では売っているところが無い」と。
でも、家の他にも有機の米や野菜を作っている農家は居るし、それぞれSNSや紹介サイトに掲載したりしているし、県の農水局なんかでもHPや広報誌で情報を発信しているのに、なぜ欲しい人のところに届かない?
なんて思ったら「googleマップで検索したけど出てこない」と!
確かにマップでは引っかからない!これは盲点!
思えば自分も最近は食べ物屋を探すときは『食べログ』みたいな専門サイトじゃ無くてマップ。
ホテルを探すときも『じゃらん』や『楽天トラベル』とかじゃ無くてマップ。
これじゃあスー

パーの直売コーナーやマルシェ出店では見つけてもらえない。

やっぱりこれからは実店舗が必要って事か!

田んぼにはまだ雪解け水

種籾の温湯消毒

芽を出したレタス

ソラマメとヒヨコ豆