川風の 春の冷気と 湯の香り ― 2025年03月27日 19時47分
春作業が本格化する前に温泉を汲みに鳴子まで。
いつもの中山平の温泉スタンドでゲット。
帰る?いやいや、ここまで来たらやっぱり入っていかなければ。

十年以上ぶりの訪問。東鳴子の川向こうにある『赤這温泉 阿部旅館』。
別源泉が注がれる2つの浴室を貸し切り利用するシステム。
どちらも源泉がどばどば掛け流されている。
手前の浴室の湯はほんのりと硫黄の香り。湯に顔を近づけると金気が香る。うっすらと青白く濁っていて、肌触りはツルツルとキシキシが入り交じっている。
ザバザバと注がれる源泉のサウンドが心地よい。
もう一方の浴室は硫黄臭は無く主に金気臭。浴槽の縁は赤茶色に鉄分が付着。こちらはツルツルの肌触り。
どちらも極上のお湯。時間を忘れて浸かっていたいけれど、貸し切りなんでほどほどに。

昼食は昼飲みの店『菅原分店765』で豚汁定食をいただく。
ご飯、豚汁、付け合わせ少々。シンプルだけど、ここのご飯美味しいのだ。
腹ごなしに温泉街をブラブラ。
平日ながらちらほらと観光客も。

帰りにもう一湯。
中山平温泉『蛇のゆ 湯吉』の露天風呂。
緑がかった硫黄の香る湯はツルツルの浴感。春の冷たい空気を感じて入る温泉はまた格別。存分に堪能しました。
これからどんどん忙しくなるので、次来られるのは田植えが終わってからかな。
雪残る 春に求むる 湯の香り ― 2024年03月29日 16時53分
朝起きると表は一面真っ白。昼頃には夜に降った雪が全部融けて土や枯れた草が顔を出す。
2月にもう春かと思うような日が続いたけれども、3月になってやっと冬がやって来たような天気が続きました。
それでも春は来る。また目が回るほど忙しい春が来ます。
なので、その前に温泉を汲みに行かなければ。
ってことで、いつもの鳴子温泉へ。
中山平温泉の奥の奥、『焼スパ温泉水スタンド』にて温泉水ゲット。
地下1000メートルから汲み上げる天然のアルカリイオン水。
いつもお世話になります。
温泉を汲み終わったら、次は浸からなければ。
多種多様なお湯がそろう鳴子温泉郷。どこに入ろうかいつも迷うところですが、前日から決めていたのです。
東鳴子の『馬場温泉』。国道47号沿いに建つ一軒宿の旅館です。
もしかして前回入ってから10年くらい経つかも。
入ったのは宿の内湯ではなく宿の前に建つ小さな湯小屋。
ここは貸し切りでの仕様。一組入っていたので母屋の前のベンチでしばし待機。
木造りの小さな湯小屋の中は脱衣場とコンクリートの四角い湯舟のみ。
醤油のような色の源泉がこんこんと掛け流されています。
お湯は熱め、44℃くらいありそう。
湯船に浸かるとシュワシュワシュワと細かな泡が立ち上ります。
しばし浸かっていると体じゅうが細かな泡で包まれます。
なんとも心地よい。これほど熱いお湯で泡付きが出来るお湯は珍しいそうです。
しばしお湯を堪能して表に出ると、また温泉好きが一人ベンチで待機していました。
さて昼食。
久しぶりに中山平の手打ちそば店『藤治郎』で食べたいと思っていたのだけれども、あいにくこの日は定休日。
そこで前から気になっていた『タンブルウィードバーガーズカフェ鳴子店』へ。
鳴子温泉の温泉宿を改装したハンバーガー店。
宮城県産黒毛和牛をはじめ、宮城県産の食材をふんだんに使った贅沢なハンバーガー屋さん。
昼食にはなかなかハードルが高い値段ながら、ラーメンでさえ1000円を超えるご時世。思い切って\1,570円ベーコンチーズバーガーを。
そそり立つハンバーガー、ナイフとフォークが添えられたけれど、これを崩さずに切り分ける自信が・・・・なのでぎゅぎゅっと潰して、丸かじりいただきました。
そりゃうまいです。あ、チーズとか入れなかった方が和牛の旨みがもっと味わえたのかも。ちょっと後悔。
このお店、和牛のステーキもあるんで懐に余裕があるときに食べに来たいな。
せっかく鳴子に来たのでもう一つ温泉に。
しばらく行ってなかった東鳴子温泉『高友旅館』に。
ここのお湯も大好き。複数の源泉を持つ宿だけれどもやっぱり名物の黒湯へ。
建物はかなりくたびれてきています。以前はロビーに居た虎の剥製ちゃんも立ち入り禁止のロープが張られた廊下の隅に。
薄暗い廊下を渡り、ロビーを折れ、階段を下りると屈指の名湯・黒湯が。
強烈な温泉成分により老朽化激しい浴室。鍾乳洞のように積み重なった温泉成分の析出物。
強烈な匂いを発するオリーブ色のお湯。柔らかな湯触りがなんとも不思議な心地にさせます。
この日の湯温は42℃くらい。ちょうど良い湯加減。
隣の浴槽には別源泉のプール風呂。ほぼ透明な湯は逆に堅い感じの肌触り。ほんのり油臭。こちらも心地よいです。
お湯は最高だけど鄙び具合もかなりのもの、どうかいつまでも続けて欲しいなあ。
資金問題、後継者問題、ここ十数年の内にけっこうな旅館が廃業しています。
温泉業も農業と変わらず厳しいのです。
もう一箇所くらい入りたかったけれど、今日はこれぐらいに。
今度は田植えが終わったらまた来るよ。
湖畔にて 糀の香りと 梅の花 ― 2024年03月09日 16時17分
あっという間に3月です。
2月にはほとんど雪が融けかけて、このまま春にまっしぐらだろうと安心して滋賀県まで視察旅行に行ってきました。
琵琶湖の東岸を南から北へ縦断して、有機農業を行っている農場やどぶろくを造っている醸造所を視察してきました。
行く前にネットの天気予報をチェックしたら、今時期の気温は新庄とあまり変わらないなあと、新庄にいるそのまんまの服装で出発。
なんか花が咲いていないかなあと期待したら、まさかの雪がちらちら。やっと梅が咲きはじめたくらいで、やっぱり寒い。
滋賀といえば戦国時代には歴史の中心といっていいほどいろいろな出来事があった土地。
歴史の舞台となったお城もあちこちに点在しています。
さすがに観光に行ったのでは無いので、見て回ることは出来ませんでしたが、彦根城だけは行ってみました。
けっこうな坂を上った上にあってなかなか疲れました。
天守は内部改修中で入れませんでしたが、周辺からも琵琶湖が一望できました。石垣が立派でしたね。
お城のちょっと先の昔風の建物が並んだ通りには観光客がいっぱいいてにぎやかでした。
彼もいましたよ。ひこにゃん。落ち着いたたたずまいでしたね。さすがカリスマ。
どぶろくの醸造所がある長浜市は車一台分くらいの狭い道路沿いに古い建物がひしめき合っていて、こちらも観光客でかなり賑わっていました。
長浜がこんなにぎやかな土地だとはまったく知りませんでした。
滋賀県というと琵琶湖しかないというイメージでした。失礼しました。
こんなにいろいろなものがあるとは。
滋賀県の人に言わせると琵琶湖は滋賀県のたった6分の1だそうです。
イメージよりは小さいか・・・・。
滋賀でもちょっと雪が降ってきましたが、新庄に帰ってみると出発前とはまるで別世界。
あんなに春っぽかったのに、雪が30cm以上積もっていました。
トラクターをそろそろ外に出そうかと思っていたけれど、それどころじゃなくなっていました。
でもやっぱり3月の雪はしっとり湿っていて、あっという間に消えてしまいそうです。
そろそろ春の準備はじめなければ。
枯れ枝を くぐる日差しの 湯治宿 ― 2023年12月04日 18時45分
目が回るほど忙しかった秋の収穫作業がやっと一段落つきました。
雪が積もる前に温泉に行こうと。
身体の疲れもそうだけど、とにかく頭をクールダウンしたい。
本格的に積もってくれば毎日除雪作業で家を離れることが出来なくなるので、今のうちになんとか一泊だけでもと、思い切って出掛けてきました。
一泊二日のプチ湯治です。
行き先は車で一時間ほどの宮城県鳴子温泉郷。
鳴子、東鳴子、川渡、中山平、鬼首の五つの温泉地から成る鳴子温泉郷。宿泊するのは東鳴子温泉の『初音旅館』。
コロナ前はしょっちゅう鳴子に通っていたのですが、いつも日帰り入浴。
この旅館はなかなか日帰り入浴を受け付けていなくて、入ったことがなかったのです。
一泊五千円弱のアメニティ無し、素泊まり自炊コース。それに冬期暖房のファンヒーターが+700円。
ほんとは朝から宿に入ってひたすらボーッとしていたかったのですが、チェックインは午後三時からとのこと。
なので、どこか立ち寄って時間を潰そうと。
新庄から向かうと一番近いのが中山平温泉。
以前『鳴子らどん温泉』だった宿が『蛇のゆ湯吉』としてリニューアル。
新たに露天風呂も出来たのというので、行ってみました。
らどん温泉だった頃の建物はそのまま。
一段下って自炊湯治専門宿『東蛇の湯』があった場所に新しい露天風呂が。その隣にはオートキャンプサイトも出来ていました。
さっそく浸かった露天風呂。川に面して対岸には広葉樹の茂る山。紅葉の時期が過ぎ、葉っぱはほとんど落ちていたけれど、その時期の見事な景観が想像できます。浴槽もかなり広く開放感は満点、やや緑掛かった硫黄の香るヌルヌルの湯は適温でいつもまでも入っていたくなる感じでした。
暖かい季節なら日帰りでキャンプサイトを借りて、一日温泉に浸かりまくるってのもよさそう。
軽く昼食を済ませ、まだ時間があるので鳴子温泉の温泉街をブラブラ。
平日でもひと目で観光客とわかる老若男女がちらほら歩いています。
日常品を商う昔からのお店が並ぶ通り、スナックや居酒屋がある通り、そして土産物屋が並ぶ駅前、巨大な温泉ホテルが頭上を覆う坂道。その一角にちょこんと建つ共同浴場『滝の湯』。木造の風情ある佇まい。
入る気はなかったのだけれど、時間を持て余してついつい入浴。
丸太をくりぬいたでっかい樋から白濁の硫黄泉がどばどば掛け流されています。
いつ入っても熱いのですが今日は特別熱い。45℃以上は確実にあります。46~47℃くらいあるか?
苦行に耐え、表に出ると番台にいたオバチャンが「今日の熱さは年に数日しかない」なんて言っていた。
キツかったけど満足感でいっぱい。
しばし車中で読書。火照った身体を冷まし時間を潰す。そして温泉街の惣菜屋で夜の肴を買い込み宿へ向かいます。
にぎやかな鳴子温泉とは異なり、東鳴子温泉は普通の町並みに湯治宿が点在する静かな温泉地。どの宿もかなり年期を感じる佇まい。
宿泊する『初音旅館』は一際年期を感じる鄙びた佇まい。
板張りの廊下は歩く度にギシギシ音がするし、六畳の部屋はくたびれた畳にテーブルとテレビ、まるで古びた下宿部屋みたいな感じ。
頭を真っ白にしてダラダラするにはうってつけです。
さっそく温泉へ。
浴室は三つあるのだけれども大浴場はメンテナンス中で入浴不可。
入れるのは四人くらいは入れるひょうたん風呂と、完全一人用で寝湯みたいな浴槽のお風呂の二つ。
今日の泊まり客は男性だけなので、どちらに入ってもいいとのこと。
まずは小さな一人用のお風呂に浸かり、ダラダラ暗くなるまで読書して、近くの食堂へ出向き夕食。
中華ソバ+半チャーハン。大根の煮物をおまけに付けてくれました。
あー、これで一杯やりたいけれどガマン。できるだけ酒飲んでお風呂に入らないことにしています。死んじゃう人もいるしね。


宿に戻って再び入浴。今度はひょうたん型のお風呂。
東鳴子は茶褐色で油臭の強いお湯が多いけれども、ここのお湯は色が薄く匂いも控えめで、肌触りも優しい感じ。何回入っても飽きないお湯です。
源泉掛け流し、ご主人は湯温の調整にかなり気を遣われている様子。好感が持てます。
お風呂上がって今日の仕上げ、温泉街で買ってきたお刺身とイカメンチで一杯。
夕食の帰りに酒屋で買った純米吟醸酒『天音』というお酒。その酒屋さんのプライベートブランドのよう。
まろやかでやさしい口当たり。なかなかおいしいです。
部屋にテレビはあるけれど、サブスクで何か映画でも観ようとパソコンを持ち込みました。
宿は古いがwifiはバンバン飛んでいるのです。
選んだのは山田洋次監督の『キネマの神様』。
志村けんの急逝で沢田研二が代役を務めた作品です。
山田洋次流のベタな感じがなんとも愛おしい映画でした。
小さな画面で見てもわかるテレビドラマとは違う「映画」な感じがとてもよかったです。

朝、夜明けと共に目を覚まし温泉へ。
朝から絶妙な湯温です。心地よい温泉の匂いに包まれて浴室が明るくなっていきます。
朝食は自炊。といってもご飯を炊くだけ。自作の温泉卵とイワシの缶詰、フリーズドライの味噌汁。
食後にコーヒーをいただきながら読書。
そして最後の入浴。東鳴子感を残しながら何度でも入りたいやさしいお湯。あ~もう二泊くらいしたい・・・・。
後ろ髪を引かれながら宿を出ます。
帰る前に『あら伊達な道の駅』まで足を伸ばしてみます。
こちらもコロナ以来の来訪です。人気の道の駅だけあって平日でも相変わらずの人出です。
お土産に鳴子の地ビールと例のチョコレートを買って再び鳴子方面へ。
帰る前にもう一湯。
中山平、鳴子、東鳴子とくれば、やっぱり川渡温泉にも入らねば。
ということで川渡温泉『藤島旅館』へ。
歴史を重ねた木造の日本家屋。大浴場へと続く廊下も湯治場風情漂って雰囲気盛り上げます。
そして広い浴室の大きな窓からは庭園の紅葉が望めます。
緑色の硫黄香る湯には黒いヒジキのような湯の花が舞っています。
上がったあとは隣接する日本庭園でぼーっと池の鯉でも眺めながら身体を冷まします。
これにて一泊二日の短すぎる湯治終了です。
雪が積もれば毎日除雪で泊まりでは来られないし、春から秋は忙しくてそんな時間は取れないし・・・・。
でも、頭をクールダウンするために、なんとか時間を作って年に何度か泊まりで来たいものです。
降りしきる 枯れ葉に霞む 山の宿 ― 2023年11月07日 18時55分
大豆刈り取り真っ最中。なれど、
あいにく今日は悪天候。
さて、どうしようか。
一息入れようか。
そういえばもう11月。湯ノ沢温泉が冬期休業に入る前に温泉を汲みに行くか。
国道13号を北上して秋田県へ。国道から逸れて細い山道を3kmほど進む。
強い雨と強風で山道一面に杉の枯れ枝が散乱している。
車一台分しかない細い道を慎重にのぼる。幸い対向車は一台も無し。
山の中にぽつんと立つ温泉スタンドも無人。
秋田の熊は人を襲うそうな。
用心用心、車のエンジンを掛けたまま、ラジオを大音量で鳴らして温泉汲み。
春まではもたないかな。冬の間に切れたら鳴子のほうへ汲みに行く。
温泉汲んだら帰ろうかと思っていたのだけれど、もうすぐ今年の営業終了だし、せっかくだから温泉に浸かっていくか。
山の中の一軒宿『湯ノ沢温泉 日勝館』。
渓谷の側面に組まれた石垣の上に立つその宿は、落ち葉に埋もれていた。
今年の営業は11月20日まで。おそらく今年最後の入浴。
40℃弱の源泉が木造りの湯舟にこんこんと注がれている。
雨の音、紅葉が風に揺れる音、落ち葉の散る音、そして注がれる温泉の音。
帰り道、温泉スタンドには温泉を汲んでいる軽トラックのおじさん。
さらに下ると、温泉汲みとおぼしき軽トラック2台とすれ違う。
みんな同じ気持ちなんだ。
春風に 温泉の虫が 疼き出す ― 2023年04月10日 19時32分
おっ、なんか、やっぱり雪が少なかったせい?
冬越しの野菜、いつもの年よりたくさん生き残っている。
いつも雪と雪解け水でやられてしまうタマネギと小麦も3分の2は生き残っている。
このまま無事に育ってくれればありがたい。
4月になって暖かい日が続いたので、畑の土はすっかり乾き、さっそくトラクターで耕しました。
いや~こんなに早くトラクター作業がで来るなんて夢みたいです。
田んぼももうすぐトラクター入れそう・・・・なんて思っていたら、昨日はいきなり雪が積もりました。また田んぼに水が溜まってしまう~。
午前中は寒風に耐えながらなんとか外の作業をしていたのですが、寒くてやってられん!
ってことで、ちょうど切らした温泉水を汲みに鳴子温泉へ逃亡。
そういえばコロナ禍になってからすっかりご無沙汰でした。
鳴子温泉郷・中山平温泉。山形県との県境からすぐ、山間にポツンポツンと民家や旅館が点在している感じです。JRの駅周辺の小さな住宅地を抜け、山の中の温泉スタンドへ。
夏は秋田の湯ノ沢温泉、冬は中山平温泉の温泉水を代わる代わる汲んできます。
どちらもクセのないアルカリ性単純温泉。10Lで100円です。
温泉を汲んだらやっぱり入らないわけにはいかないですねえ。
日帰り施設の『しんとろの湯』へ。
寂しい温泉地の中でここだけはいつも賑わっています。
久しぶりに浸かった中山平の湯は目が覚めるほど強烈なヌルヌル度合いでした。
久しぶりに訪れた鳴子温泉郷・中山平温泉は相変わらず鄙びた佇まいでしたが、旅館が廃業したり、経営が変わったり、より一層寂しさに拍車が掛かった感じでした。
ほんとはもっと先まで、鳴子や川渡の方まで行ってみたかったけれども、今回はこれくらいで勘弁してやるか。
次は温泉ハシゴしてやる!





蝉!雨!温泉。 ― 2022年07月18日 20時16分
蝉!
早朝から鳴きっぱなし!
さすがに暑いのか、昼はちょっと休んで、またとっぷり日が暮れるまで鳴きっぱなし。
こっちの身体もだいぶくたびれてきましたよ。
ちょうどいい具合に雨が降ったりしたもんだから、久しぶりに羽根沢温泉まで湯に浸かりに行ってきました。
鮭川村の奥の奥。深い森の奥の奥にある小さな温泉場。
しっとりと雨に浸った緑の中に佇む数軒の宿。
羽根沢には雨がよく似合います。
あ、考えてみれば雨に日にしか行ってないな。
この日お世話になったのは加登屋旅館。
久々に浸かるトロトロのお湯。
浴室にただ一人、聞こえてくるのは湯舟に注がれるお湯の音、そして降り続く雨の音。
心が洗われます。
久々の雨で野菜たちも勢いを取り戻しました。
ナス、キュウリ、オクラ・・・・夏の野菜がだんだん実りはじめました。
春とは違った忙しい日々が始まります。





雨と土 染み込む疲れ 温泉で癒やす ― 2020年07月16日 20時51分
イヤになるほど雨が続きます。気温も低いです。
豆・雑穀畑の中耕培土、ニンジン畑の耕起、畝立て、播種など、雨の中では出来ない作業が後回しにされたまま、いつ出来るか分かりません。
出番がないトラクターはバッテリーがあがってしまって、充電中です。
なんとか小雨のときに、玉ねぎ、にんにく、ラッキョウを掘り出しました。
水を吸って重く粘る土にスコップを入れ掘り出す作業は、思いのほか重労働で、背筋、膝関節、そしてアキレス腱が悲鳴を上げました。
これはたまらん。
ステイホームとか言ってる場合じゃ無い。温泉に浸からねば。
なんて言い訳をしながら、ほんっとに数ヶ月ぶりで温泉に行ってきました。
数年ぶりに再建された新庄温泉。
その昔石油掘削で掘り当てた温泉で、「あぶら山」と呼ばれていました。
ここは高校の卒業旅行で泊まって以来30年以上ぶりです。
といっても、当時の旅館はすでに無く、新たに日帰り温泉『どんぐりの湯』がサービス付き高齢者向け住宅に併設されてオープンしました。
国道47号からギア一速の急坂を上ると、鬱蒼とした森林と廃墟の果てにやがて現れる真新しい建物。
手前の入り口が高齢者住宅、奥の方の入り口が『天然温泉 どんぐりの湯』。
ちょうど6の付く日は100円引き、350円で入浴できました。
脱衣場も浴室も真新しくて気持ちがよいです。
無加水、加温掛け流し。塩素系薬剤は使っているようですが、ほとんど気になりません。
お湯はうっすら濁っていて細かな湯の花がいっぱい舞っています。
匂いは・・・鉱物系とでもいおうか、ここらではあんまり嗅がない匂いです。
やや塩味で、ヌルッとした感触。
いやはやなかなかいいお湯です。
ついつい長湯してしまいました。
平日日中は人も少なく、穴場ですな。




年の瀬に インドの香り 湯の香り ― 2019年12月25日 20時49分
いきなり積もった雪もその後さっぱり降らなくて、根雪かと思れた雪がきれいさっぱり融けてしまいました。
除雪作業に時間が取られない分農作業ははかどり、赤米・黒米の脱も終了しました。
暖かい日が多かったので、汗をかきながらの作業になりました。


ここのところインドが足りてないなあ、と。
ほんとならムスメ②のおゆうぎ会のあと、市内のカレー屋に行こうと、ムスメ②とは内々に話がまとまっていたのですが・・・・。
店に向かう車中で突然ムスメ②が『コメダ珈琲』に行きたいと泣き出す事態。
一体全体どういうこと??
トーチャンとの密約はどうなった??
夏に秋田に行った際、カーチャンのリクエストで横手市の店に立ち寄って、冷たいものやら、甘いものやら食べたのが忘れられないらしいのです。
っていうか、コメダ珈琲は一番近い店でも一時間以上掛かるのだど!
なんとかなだめすかして、行く予定だったカレー屋の隣のカフェでガマンしてもらいました。
頭の中おゆうぎ会でいっぱいで、終わった途端一気に張り詰めていたものが吹き出したのでしょうけれども、さすがにいきなりは無理ですよ。ちょっとだけ解消して、ちょっと不満が残って、そして私の胸の奥にもインドの炎が小さくくすぶり続けていくのでした。
この週末はやっぱりムスメ①の空手の強化練習で山形市まで。
練習を待つ間ムスメ②を連れて山形市内のコメダ珈琲にでも行って心残りを晴らしてやるか、手間も費用も半分で済む♪なんて思っていたら、聞きつけたカーチャンが「今度別な日にみんなでいこう」なんて言いだした。
ムスメらは大喜び。げげっ、目論み外れトーチャンは青ざめる。
その代わりとでもいいますか、お昼はインドカレーに決定。
久しぶりの天童市インド料理『スルターン』。
ランチの値段が上がってしまったけれど、素通りは出来ないお店。
スパイシーなキ-マカレー、甘みがあってマイルドなチキンカレー。
カレーはもちろん、ニンニクの効きすぎたガーリックライスもたまりません。
もちろんナンおかわりで、腹がはち切れるほど食いました。
今年のカレー納め無事終了しました。
帰りに尾花沢市の『花笠温泉 ふくの湯』へ。ここは我が家の女性陣お気に入り。
pH10のアルカリ泉に癒やされます。
無事温泉納めもできました。
もういつ新年がやって来ても大丈夫。



暖かな 日差しに触れる 小旅行 ― 2019年11月18日 19時26分
一段と寒くなってきました。日もだんだん短くなってきました。
雪が来る前に豆の脱穀終わりました。コンバインやトラクターの掃除も終わり、無事格納庫に収め、あとはいつ雪が降ってきても大丈夫。
畑には大根、ニンジン、冬野菜が残っているけれども、大丈夫、大丈夫。完全に雪に埋もれ尽くすまで、収穫は続きます。
あとは収穫の終わった野菜畑のマルチや支柱の撤去。枯れた株の始末等々、天気を見ながらのんびりやりましょう。



土日は相変わらず、ムスメ達の関連行事。
昨日の日曜日は宮城県名取市で空手の大会。前回は日帰りで行ったのだけれども、ちょっと時間的な余裕も出来たってことで、前乗りして仙台の八木山動物園なんぞを見物。
動物園といえばムスメ達は河北町にある無料の小さな動物園しか行ったことが無いので、なかなかのはしゃぎよう。
私も何十年かぶりでキリンを見たので大満足。
オクサンは十数年前に見たゴリラとの再会を楽しみにしていたのに、この春亡くなったと知ってショックを受けていました。
翌日は帰りに東日本大震災で津波の被害が大きかった閖上地区に立ち寄ってみました。
区画が整備され、真新しい家が建ち並び、新しい町が出来上がっていく途中でした。
名取川の堤防沿いに出来た商業施設『かわまちてらす閖上』にて昼食。
いろいろなお店や食堂が並んでいて、なかなかの賑わいでした。
はらこ飯や焼きたての笹かま、地元のソウルフード「ももや」のカツ丼をいただきました。
とても風の強い日でしたが、快晴で日差しが暖かでした。新庄とはずいぶん違いました。
こっちはもうすぐ雪です。



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