九州の温泉に2009年08月14日 10時15分

温泉といえば・・・
7月の末に九州の方に旅行に行ってきまして、当然の事ながら温泉に入ってきました。というか泊まってきました。

泊まったのは人気の温泉地、熊本県・黒川温泉と大分県・長湯温泉。せっかく遠くまで行くんだから、とりあえず人気のところは押さえておこうと。
どちらも一泊15,900円。
オートバイで一泊10,000円以下の民宿や国民宿舎にばっかり泊まってきた身としては冷や汗が出るような値段ですが、せっかくなんでね。
ほんとは朝から晩まで温泉漬けでいきたかったのだけれども、今回は妻と二人連れだったので、ほどほどにしておきました。

全国的に知られている黒川温泉。やっぱり一歩温泉街に足を踏み入れただけで、なんだか人気の秘密が分かりますね。
狭い渓谷沿いに立ち並ぶ温泉旅館は豊富な緑に囲まれ、焦げ茶の板壁と土色のモルタル。すべての旅館が同じトーンで統一され、どの旅館にも凝った作りのお風呂が複数有り、朝から夜まで湯巡りを楽しめるようになっています。
いってみれば『秘湯テーマパーク』とでもいいますか、温泉街全体が一つの主張をもっています。
今回泊まったのは温泉街の真ん中にある『ふもと旅館』。古民家風といいますか、古い昔の民家の佇まいが心地よい宿でした。
お風呂も本館、別館合わせて13もの浴槽があり、他の旅館に行かずとも湯巡りが楽しめるという寸法です。
実際、この日は大雨の後とあって、高速道路が不通だったりして到着が遅れ、とても湯巡りどころではなかったので、よかったです。
とくに気に入ったのが、別館にある立ち湯と野天風呂。
立ち湯は最大150cmの深さの浴槽で、掛け流される土色に濁った硫酸塩線は比重が重いせいか、体がふわっと軽くなります。湯船に張り渡された丸太に掴まって体を浮かせると全身の力が抜けて、とてもいい心持ちでした。
早朝に入った野天風呂は谷に面した一面が開け放たれ、竹林を通して、霧と朝日が流れ込みこれまたいい雰囲気、掛け流しの浴槽に一番風呂で、かなりお湯は熱かったのだけれども、いつまでも放心状態で、居座っていました。
なかなかよい宿でした。落ち着いた宿の佇まいとは対照的に、若い人向けにも頑張ってるなって感じがしましたね。

もう一軒は長湯温泉の大丸旅館。
長湯温泉は黒川と違って、小さな田舎町に旅館や外湯がぽつぽつと散らばっているといった感じの温泉。温泉情緒といったところはイマイチです。
それでもここは日本有数の炭酸成分含有量を誇る温泉地で、一度長湯温泉名物の『ラムネ温泉』に入ってみたいと思っていました。
『ラムネ温泉館』は大丸旅館が経営していて、宿泊客は無料で入れるって事だったので、この宿を選んだのですが、この宿は非常に気に入りましたね。
町を流れる芹川が直角に向きを変える場所に宿が建っていまして、立地が最高。浴室はガラス張りで川を眺めながら入れます。適温の源泉が掛け流し。口に含むと炭酸の酸味があります。もちろん温度が高いので、炭酸は抜けてアワアワは付きませんが、とても気持ちがいいお湯です。泊まった部屋も二間続きの角部屋で、川が見渡せ眺めも良好。質素だけれどきれいな部屋。仲居さんの対応も自然体で好感が待てる。料理も美味しい。料理の器が見事。この日はお客が少なかったため、ちょっとお高い別館でのお食事。いろいろよかったのだけれども、サービスや料理が飛び抜けていいとか、宿の佇まい、雰囲気が洗練されているとかじゃなく、何というか、『宿の有りようが良い』といった感じですか。また泊まりたいと思った宿です。

さて、外湯の『ラムネ温泉館』。
何とも奇抜なデザインの建物です。
これまた奇抜なデザインの内湯には鶯色に濁った42度の源泉が掛け流され、露天には32度の炭酸泉が。
無色透明でとてもぬるいお湯に体を沈めると程なく体中にびっしり細かなアワが付いてきます。
熱い湯とラムネ湯交互に入ると何時間でも入っていられます。まさに温泉天国。極楽でした。

長湯温泉名物の川原にぽつんとある『ガニ湯』。入りたかったのだけれども、大雨の影響で川が増水し、浴槽のまわりが川になって近寄れませんでした。ザンネン。

二十数年ぶりに行った九州。前回行った阿蘇や湯布院、別府にも立ち寄りました。
時間に余裕があったらもっと温泉に入りたかったな。
次に行くのは何(十)年後かな。

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