オートバイで走るぞ。温泉にも入りたいぞ。2011年08月15日 19時21分

今日はお盆で妻が帰省中(といっても車で15分ほど)なので、オートバイで出かけよう。
日帰りでお手頃なコースというと、秋田方面。秋ノ宮から泥湯温泉にぬけて、気が向けば小安峡、栗駒へと足を伸ばす。
ん?どうも温泉から離れられない。
今日は走るのが目的。

朝ちょっと仕事を片付けて、10時頃に出発。国道13号線を北へ。
国道の温度計はすでに33℃を表示。暑い。
雄勝で国道108号へ。この間花火を見た河畔を横目に秋の宮温泉郷を目指す。
緑豊富な秋ノ宮。いいなあ。『稲住温泉』の看板が街道沿いに見えてくる。
一度は泊まってみたい宿。日帰りで何度か入らせていただいて、是非泊まってみたいと思っているのだが、あまりに近いせいか、なかなかきっかけというか機会が無い。いつかはきっと。では今日は日帰りで・・・、イカン、今日は走るのが・・・。
秋ノ宮を過ぎてそのまま宮城県鬼首まで進む。
山の間をぬけて続く快適なルート。道路も広く走ってとても楽しい。
鬼首に着いてみると、なんか廃屋が多くなったような印象。きっと今年の大雪で崩れたんだろうな。
鬼首も鳴子温泉郷の一つで、温泉宿がいくつか。そういえば鬼首ではまだ温泉に入ったことが無い。では・・・・いやガマン、今日は・・・。
Uターンして来たルートを戻る。
また秋ノ宮に戻って、山を越えて泥湯温泉にぬけるルートに入る。
標高が上がっていってだいぶ涼しくなってくる。
川原毛地獄の荒涼とした風景をも久しぶり。そして山間のいで湯『泥湯温泉』へ。
充満する硫化水素臭。
ナゼみんな平気なの?私が敏感すぎるのだろうか。クラクラとめまいがするのです。
阿蘇山の火口に行ったときも妻はまったく平気なのに私だけクラクラ。ドウイウコト?
時間は12時半。お昼を食べなければ。
いつもの『どろゆ食堂』へ。
やはり時間が時間だけにほぼ満席。女将さん一人でてんてこ舞い。
冷たい稲庭うどんもいいけれど。やっぱりここに来たらラーメン。冷やし中華にもそそられたけれど、やっぱりラーメン。
昔懐かしい、デパートの屋上の中華ソバの味がするのですよ。
食事を終え、まあ、やっぱりここまで来て、温泉に入らないわけにはいかない。久しぶりに奥山旅館の大きい方の露天風呂へ。
硫黄の臭い香る真っ白に濁ったお湯。20人くらいは入れる石造りの大きな湯船。底には小さな砂利が敷き詰められている。
たっぷりと浸かったのだが、私のお気に入りは道を挟んだもう一つのほうのお風呂。もうちょっと走りたいけど、さてどうしようか。迷ったけれど、やっぱり入浴。
道を挟んだ別棟にある「天狗の湯」。あれ、結構大きく改装されている。
木造りの3,4人サイズだった内湯が倍くらいに大きな立派な石造りの浴槽になって、洗い場も充実。いつの間に。
露天へ出てみると、こちらはいつも通り。いいなあ、落ち着くなあ。
こちらの湯は透明に褐色の湯花がたくさん舞い、ちょっと酸っぱく鉄っぽいお湯。肌にしっとりなじむ感じ。こっちのお湯のほうが好きですねえ。
さて、予定外に2つも温泉に入ってしまったので、小安峡まで足を伸ばすのはちょっと無理。もう帰ろう。
山を下り、国道13号線に向かって走っていると、突然ポツポツと降り出した。
ちょうど秋田自動車道の下を交差する歩道で雨宿り。程なく本降り、どしゃ降りです。
2,3分遅れたら酷いことになっていた。
数分後にもう一台オートバイが雨宿り。けっこう濡れてしまっている。
聞けば、和歌山からのライダー。仙台に宿を取っていて、これから秋田道→東北道と走って、仙台まで行くそうな。タイヘンダー。
雨は20分ほど降り続いたか。からっとあがって出発。国道13号線に出て数百メートル進むと、路面がまったく濡れていない。
あと5分早かったらまったく雨に遭わずに家に帰れたって事か。

ひじおりの灯2011年08月07日 20時33分

近頃忙しかったのと、故障があったりして、さっぱりオートバイに乗っていなかった。
今日は午後から久々にオートバイで遠乗り。
どこへ行こうか迷って、大蔵村の肘折温泉に決定。
片道一時間ほどの道のり、ちょっといって帰ってくるのにちょうどいい距離。昼の新庄は33℃くらい。肘折はというとちょっと気温が低くて30℃無いかな?ちょっとだけ過ごしやすい。
今肘折では東北芸術工科大学とのタイアップ?で『ひじおりの灯』というイベントをやっています。
イベントというか、各旅館や商店の玄関に学生たちが書いた絵灯篭が飾られています。
温泉街をぶらぶら歩きながら見物してきました。夜灯が入った灯籠もきれいだろうなあ。
さて、暑いけどやっぱり温泉に入っていかなければ。
今日は三浦屋さんのお湯をもらうことに。
だいぶ年季の入った湯治宿です。
300円の入浴料金を払って、玄関脇の浴室へ。
5人くらいは入れる浴槽と、一人分の洗い場。風呂の脇でのんびりと出来るスペースが無いのが残念。
お湯は鉄くさい香りがして、浴槽の底が何とか見える程度の濁り湯。
温度は42度の適温。なんというか、優しい感じのお湯でしたね。
なぜか壁一面に大きく渓流の写真が貼り付けられていました。ナゼ?
帰り際空が暗くなってきて、ほんの少しにわか雨に濡れました。
でも、家の方はまったく降る気配はなし。
夜まで暑い暑い。

オートバイ乗り納め ~山を越えて肘折へ2010年11月14日 19時41分

今日も晴れそうだ。
雪が降る前に、オートバイの乗り納めをしなければ。
さてどこへ行こうか。
今年まだ行っていなかった大蔵村の肘折温泉へ。
やっぱり温泉メインに考えてしまいますね。

午前中仕事して、お昼を食べて出発。
肘折まではオートバイで約一時間。
オートバイは寒いのです。
防寒用のアンダーウェアと靴下、アウトドア用のネックウォーマーと完全防備で出発したのですが、一番たよりにしていた秋冬用のライディングジャケットが意外と寒かったのです。山を幾つも越え、肘折温泉に到着した頃には冷え切っていました。

大きな日帰り施設があるけれども、やっぱり旅館のお風呂に入りたい。
肘折って、あんまり積極的に日帰りを受け付けていないイメージがあるので、宿に突入する時はちょっと気を遣います。
今日突入したのは『松井旅館』。白い鉄筋三階建ての旅館ですが、玄関の扉を開けるとビックリ、古い木造の佇まい。レトロな昭和の世界が広がっています。まるで『どこでもドア』みたい。
大声で宿の人を呼んで、日帰り入浴をお願いすると、予想に反して、ご近所さんをお茶に招くような気が置けない歓迎ぶり。
メインの浴場はまだお湯が半分くらいしか入っていないってことで、玄関脇にある『源泉風呂』を貸し切りで入らせていただきました。
4,5人サイズの石造りの四角い浴槽、床も同じ石造り。壁は小さなタイル張り。なかなか雰囲気のある浴室です。
お湯は、源泉掛け流し。脱衣場の温泉表示によれば、お湯は松井源泉、組合3/4号源泉。井戸水を加えて温度調節となっています。が、これが熱い。入れないくらい熱い。去年肘折の『えびす屋』でお風呂を借りた時は遠慮して熱い湯に我慢して入ったのですが、今回は躊躇せず水を加えて適温に。
薄濁り、薄塩味と鉄の味。とても気持ちの良いお湯です。
体の中の疲れが表面にしみ出してくるようなグッタリ感。何度も出たり入ったり、いつまでも出たくなくなるのが肘折のお湯です。
体の芯まで温まって、塩っぽいけれどべた付かないサッパリした良いお湯でした。
宿の雰囲気といい、人柄といい、すごく気に入ってしまいました。

ほんとはもう一軒ぐらいと思っていたんですけれど、すっかり満足してしまって入る気になれず、帰途につきました。
日が短いこの季節。高台の刈り取りが終わったそば畑を傾いた日の光が照らして、何とも美しい光景です。
いやあ、雪が降る前に来られてよかった。
できれば、あの宿で湯治がしてみたい。
遠い夢です。

オートバイを引き取りに、そして温泉と山の廃村2010年10月11日 19時32分

今日は車検に出していたオートバイを引き取りに山形市まで行ってきました。
どういうわけか今日は妙に暖かく、防寒対策バッチリと思って出発したら、逆に汗がにじんでくる始末。
バイク屋に着くと、あちこちガタが来てるので、次の車検はだいぶ費用が掛かるかもしれないと言われてしまいました。
しょうがない。何しろ新車で買ってもう18年にもなるんですから。
何とか次の車検の前に新しいバイクが欲しいけれど・・・・ムズカシイなあ。

帰りにちょっと温泉によっていこうってことで、中山町の公共の温泉施設『ひまわり温泉ゆ・ら・ら』に立ち寄ってみました。
300円。安い、助かる。
なかなか立派な施設です。湯船が2つあって熱い湯とぬるい湯に分かれています。源泉が違って成分もちょっと違います。
どちらも掛け流しですが、熱い湯は加水して温度調節、「熱い」というよりは「熱め」程度、快適な温度です。塩味が濃いめでなかなか良いです。
ぬるい方は塩味ひかえめ。ちょっと物足りないかな。
塩素消毒はしているようですが、とくに気になるほどではありません。
どちらも同じような色、臭い。うっすら琥珀色というか、黄土色というか。臭いは油臭といおうか薬臭といおうか、ちょっと長沼温泉『ぽっぽの湯』を薄くしたような感じです。
塩の効果か、上がったらサッパリ汗が引きません。かなり温まる、なかなか良いお湯です。
汗が引かないまま服を着て、表にある直売所で昼食。「まるっとソバ」ってのを。
掛けそばに細切りの大根やら煮卵やらチャーシューやらが乗っています。390円、安い。
この手の立ち食い的なソバにしてはなかなか美味しいです。
店の親父さんが言うには「こしょうを掛けて食べてみて」。
試してみたけど・・・まあ、悪くはない、でもいうほどの効果は・・・?

中山町まで来たついでに岩谷観音に寄り道。
中山町岩谷地区は深い山の中にひっそりとあった集落で、今はもう人は住んでいません。家の祖母の生家があったところです。
最近ではテレビドラマ『おしん』の生家の撮影が行われたロケ地として、観光客も訪れるようです。
それにしてもそこに行くまでが大変。とくに目立った案内板もなく、町中の狭い道をあっちこっちウロウロして、やっと山道に続く広い道路に出て岩谷地区へ。
道路は整備されていますがほんとに山の中です。小さな観音堂と崩れかけた民家が幾つか残っているだけです。
帰りもどこをどうやって帰ってきたのかよく覚えていません。
狐につままれたよう。

それにしても温泉の効果か、家に帰った時にはもうグッタリでした。

夏油温泉へ その3 ~ひたすらゴロゴロ2010年08月28日 19時39分

朝。5時頃目が覚めると、木の葉を揺らす風の音、そして雨の音。
雨はすぐに止んで、空は快晴。山の天気は変わりやすいのです。
さっそく昨日入らなかった露天風呂へ。
川に掛かる細い橋を渡った先にある『女(目)の湯』へ、丸太の屋根と葦簀で囲われた小ぶりな湯船。こちらのお湯はしょっぱくない。ちょっと苦みが。お湯はややぬるめでゆっくり出来ます。やはり森の匂いがすごい。

お風呂から上がって朝食。食堂で前日予約しておいた朝定食。
食後にまたゴロッと。
目が覚めて最後の一湯「真湯」へ。
ここはやや熱めの適温。やや塩味。サッパリと目が覚めます。
風呂から上がってまた部屋でゴロゴロ。たまりませんなあ。

いつまでもゴロゴロしていたいけれども、これ以上いると帰りたくなくなってしまいます。名残惜しいけれど帰途へ。
帰りは横手まで高速を使わず寄り道しながらダラダラと。
いくつもの温泉を通り過ぎるけれども、また疲れてしまいそうで素通りです。
横手からはまた無料の高速道路で雄勝まで南下。
あと家まで30分くらい・・・最後の最後にもうひとっ風呂。
ってことで、立ち寄ってしまいました。山形との県境近く、これまた山の中にたたずむ一軒宿『湯ノ沢温泉 日勝館』。今年はまだ入っていなかったので。
夏油以上に険しい道路を進んでいくと、狭い駐車場には車がギッシリ。しかし悪路をわざわざやってきたんだから入らないのはもったいないです。
それでもお風呂にいたのは一人だけ、あとは部屋を借りてゴロゴロしているんでしょうか。いいなあ。
ここのお湯は39.9℃の源泉がざぶざぶ掛け流し。温めのお湯がなかなか夏向きのいいお湯です。

それにしても、わずか一泊とはいえ、存分に温泉に浸かり、ひたすらぐーたらして、すっかり頭の中を空っぽに出来ました。
欲を言えばもう一泊、二泊、三・・・・・。

夏油温泉へ その2 ~川沿いの露天へ2010年08月27日 19時36分

予約したのは自炊部屋。なので、簡単な夕食。出来合いのものをスーパーで買って、夏油温泉へ行く途中のスキー場に併設された『『夏油高原温泉』で昼食。食事だけ。これからたっぷり温泉に浸かるので、ここで入浴はパス。
盛り蕎麦を食べたのだけれどもこれがまた、この手の施設であまり期待していなかったにもかかわらず、かなり美味しかった。

腹もふくれた、そろそろ頃合いと、夏油温泉へ向かいます。スキー場を過ぎると、途端に道路幅が狭くなり、くねくねした山道が続きます。深い緑をかき分け、着いた先がみちのくの秘湯夏油温泉。江戸時代の温泉番付では「東の大関」とされていたそうです。

広い駐車場にバイクを停め、『元湯夏油』本館でチェックイン。本館の脇を奥の方に入っていくと、通りの左右に古めかしい自炊棟がいくつも立ち並ぶ別世界です。案内されたのは一番奥の『経塚館』。入り口の障子戸を明けると、あるのは座卓一つだけ。テレビも、冷蔵庫も、空調もありません。突き当たりの壁に「トイレの小窓」みたいな小さな窓から弱々しい光。入り口の障子戸を閉めると、昼なのに薄暗い室内。これを求めていたのです。たまりませんなあ。

さっそく浴衣がわりの軽装に着替えて川沿いの露天風呂へ。
ここ夏油温泉は夏油川沿いに露天風呂が5ヶ所。お湯が沸き出しているところにそれぞれ湯船を作ったのだそうです。
女性専用の『滝の湯』は入れませんから男性が入れるのは混浴露天が4つと男女別内湯が2つ。
まずは一番大きな湯船の「大湯」へいったけれども、これが強烈に熱い。足を入れて2秒・・・ムリムリ。何とか浸かりたいと、掛け湯を繰り返して(これも激熱)、いざ・・・腰までが限界でした。

続いて、すぐそばにある「疝気の湯」へ、ここは3,4人サイズの小さな湯船。屋根はなく、完全な露天。お湯はぬるめで塩分を含んだ柔らかいお湯。川の音を聞きながら、じっくりと浸かりました。
それにしても森の匂いがすごいです。

部屋に戻ってゴロッと、うとうとと一眠り。
ちょっとその辺を散歩してまた一眠り。
また起きてお風呂に入ろうと、入っていない露天風呂が、ちょうど女性専用の時間帯だったので内湯へ。
最初は本館の隣にある『駒形館』の「小天狗の湯」へ。
新しめで小ぎれいな浴室。お湯は・・・どうも?だったので、早々に上がって、本館の内湯「白猿の湯」へ。
こちらのお湯はよいです。
塩分を含んだ露天のお湯とはまた違った、無味無臭でサッパリとするお湯です。
お風呂を上がって夕食。そして、持参した文庫本でも読みながらうとうとと、8時頃にはもうすっかり眠りの中。

夏油温泉へ その1 ~立ち寄り湯2010年08月26日 19時52分

骨休めというか、気分転換というか、一人でオートバイで出掛けたのです。
湯沢から横手まで高速道路が無料になったので、寄り道せずに行けば、夏油温泉まで2時間ちょっとあれば行ってしまうのではなかろうか。
自炊部に予約を入れたら、チェックインは1時頃から・・・みたいな話だったので、あちこち寄り道しつつ。
温泉入浴が無料or割引になる本『北東北日帰り温泉』を持参。
秋田から県境を越えてすぐ、湯川温泉へ寄り道。最初に見えてきたのが、今風の個人客向け癒しの宿風の旅館がポツポツ。平日なのにけっこう車が停まっています。流行ってんのかな。
もうちょっと行くと今度は20~30年前には団体客が押し寄せました風の旅館が建ち並んだエリア。立ち寄ったのはその中の『大扇別館』という宿。
何とも複雑な作りの屋根、そしてかつて団体客が押し寄せましたふうな佇まい。立ち寄り湯をお願いすると、宿の若い女性が、丁寧に浴室まで案内して下さった。
この館内も階段を上ったり下りたり、右へ行ったり左へ行ったり複雑な作り。
広めの内湯は湯気が充満。ミストサウナ状態。とてもこの季節、向かう気になれません。よって、内湯を素通りし露天風呂へ。
渓流沿いに作られたこの露天風呂がなかなかの景観。お湯も柔らかで、ほぼ透明、うっすらと白?青?ちょっと不思議な感じに濁っています。
なかなか快適。気持ちよいです。ボーッとしていたら、アブに太もものあたりを噛まれました。

オートバイで走る。温泉へ。2010年07月20日 19時10分

毎日暑い中の仕事、さすがにもう限界。ちょっと頭を空っぽにしよう。
で、オートバイで遠乗りです。
遠乗りといってもいつもよく行く辺りに日帰りでダラダラと行くだけですが。
とにかく今回はオートバイで走るのが目的。と言い聞かせつつも「北東北 日帰り温泉」を持参。青森、岩手、秋田の温泉284湯に無料、または格安で日帰り入浴できるという夢のような温泉本です。
行き先はいつも行く秋の宮・泥湯からちょっと進んで、小安峡方面へ。

毎日30℃越えの暑い日が続いたけれど、今日は27℃くらい、けっこう過ごしやすい気温です。
国道13号線から泥湯温泉方面に入っていって、泥湯温泉手前で小安峡方面へ方向転換。途中滝つぼが天然の温泉になっている「川原毛大湯滝」を過ぎます。平日のこの時間ならほとんど人がいないだろうなあ。ちょっと入っていきたい気もあるが、グッと我慢して小安峡へ。下界よりちょっと気温が低いか?
昨日までの連休ではさぞ人が多かったろうけれど、今日はほとんど観光客はいません。やっぱりオートバイで走るなら平日に限りますね。

小安峡温泉をちょっと過ぎて、奥小安・大湯温泉の『阿部旅館』へ。
渓流沿いに建つ小さな宿。建物は流行りの民芸調ですな。
平日なのに駐車場には車がギッシリ、ちょっとビビリます。
玄関で温泉本にスタンプを押してもらいます。これで入浴無料です。
玄関を出て、建物の脇を通って下っていった川沿いに湯小屋があります。
4,5人入れるくらいの内湯、露天、渓流沿いにせり出したも一つ露天風呂。湯小屋の雰囲気やロケーションはバツグンです。
まずは内湯へ。う~ん、無色透明、無味無臭。若干のスベスベ感。温度は適温ながら、何かしっくり来ない。露天も同じ感じ。循環かだいぶ薄めているのだろうか?不快な塩素臭はしないけれども、何か水道っぽい感じが。
内湯の隅にある掛け湯の枠に流れるお湯を口に含むとトロリとして、薄めながら硫黄の風味。本来のお湯はこんな感じなんだろうな。このお湯はなかなか良い感じなのになあ。
その先の露天は掛け流しのよう。大きめの湯船にちょろちょろ源泉が投入されていて、だいぶぬるめ。夏にはいいかな。
それでも熱めの方が好きなので、内側の露天に入ってボーッとしてると、冷たい風が吹いてきて、なんとも気持ちいい。
お湯はともかく、なかなか風情のあるよいお宿でした。

ちょっと小安峡まで戻って、食堂で稲庭うどんをいただきました。
子供のころはちっとも美味しいと思わなかったのに、最近はそれなりに美味しいと思うようになりました。大人だなあ。

食後、栗駒山の方へとオートバイを走らせます。標高がどんどん上がっていって、気温が急激に下がっていきます。メッシュのジャケットでは寒いくらいです。須川高原、いつも駐車場がいっぱいで、路肩まで車があふれている栗駒山荘は駐車場の半分くらいしか車がありません。
あ~、ここもただで入れるんだけどなあと思いつつも、今日は温泉じゃなくて走りに来たんだと思い直し山を下ります。
もう一度小安峡に戻り、『太郎兵衛旅館』のお風呂に入りました。ここも無料です。
とてもきれいなお宿です。その湯小屋もなんとまあ立派なこと。
ぶっとい秋田杉で建てられた浴室にゴツゴツ感を残した大きな石を組んで作った浴槽。お見事というほかありません。
20人くらいは入れるでしょうか。大きな浴槽に無色透明なお湯がちょろちょろと掛け流されています。
温度はややぬるめです。スベスベ感はあまり無し。特徴の薄いお湯ですが、お湯をすくって臭いを嗅いでみると、土臭いというか、うっすらと地中から湧き出した感じの臭いがします。細かな湯花も舞っています。
進んで入りに来ようという気にはなりませんが、悪くはないお湯です。

なんか結局温泉がメインになってしまったような。
今回入った二軒はどちらも宿の雰囲気やまわりの環境がよくて、日帰りでお湯を楽しむというよりは泊まってゆっくりと気分転換、休養したいと思うような宿でした。
泊まりで温泉行きたいなあ。

今日もまたもらい物2010年04月30日 21時20分

なかなか暖かくなりませんね。
雨は降らなかったものの風が強くて寒かったです。

そんな中やっとオートバイのエンジンを掛けました。
バッテリーが死んでいて、ああ、こいつももうそろそろ限界かな、なんて思いつつ、急遽オークションで外国製の安いヤツを取り寄せて、セルを押したら一発で始動。感動的な瞬間でした。

ガソリンを詰めるついでにちょっと遠回りして走ったら、もっともっと乗っていたくなってしまいました。
フレームにちょっとサビが浮いてきたりして、だいぶくたびれてきているけれど、手放すのはもったいないなあ。

家に帰ったらまたもらい物。
鮎です。去年の秋に獲って冷凍していた落ち鮎を塩焼きにして頂きました。
冷凍していたとはいえ、香りは紛れも無き鮎の香り。卵が入っていたりして、得した気分。取れたてのヤマメも美味しかったけれど、これも美味しかったです。

オートバイで温泉に ~近くをグルッと2009年10月29日 20時36分

昨日で大仕事が一つ終わったってことで、今日は休みにして、オートバイでその辺をグルッと回ってきました。

午前10時頃出発したのだけれど、まだ霧が晴れず、気温も低くて、エンジンがかぶり気味、時々エンストしたりして。~ああ、新しいオートバイが欲しいいい。

まずは国道13号を北上、金山町~真室川町辺りは紅葉が絶好のタイミングでした。
秋田県に入って、国道108号を秋の宮方面へ。
こちらの紅葉は終わり始めているってところです。ああ、この紅葉を眺めながら、露天風呂に入りたい。稲住温泉によっていこうか。いや、まだ早い。ここで、温泉に入ってしまうのはまだ早い。今日は鳴子と決めているんだ。

いつもだと、秋の宮から狭い山道を通って、泥湯温泉にぬけて、奥山旅館の露天風呂に入って帰るというのが、定番のコースだったけれども、ここのところ温泉に凝り出してしまったもんで、いろんな温泉に入りたくて仕方がありません。
で、いつものコースは取らずに、このまま宮城県へ抜けます。
途中、鬼首温泉に寄り道。山道の途中に何軒か温泉宿が並んでいます。あ、あそこに入ってみたいな。なんて想像をめぐらしながら、グルッと回って鳴子方面へ。

鬼首から鳴子へ抜ける国道には廃墟と化したドライブインが所々に放置されていて、それををみるとなぜか心が躍ります。妻に言わせると私は廃墟マニアなのだそうです。

紅葉シーズンで車が多いのと、途中交通事故があったりしたもんで渋滞があり、鳴子に出るまでけっこう時間を食ってしまいました。急いで温泉に入らなければ。

最近気になっているのは東鳴子温泉。
大きな温泉街のある鳴子に比べて、かなり寂しい、古びた感じの温泉街です。マニア心をくすぐります。
その中から、今日は『いさぜん旅館』を選びました。
古そうな旅館ながら、けっこう車が停まっています。人気のほどが伺えます。
宿の人の案内のままに男湯へ。帰ってから宿のHPをみたら、そこは露天風呂付きの中浴場で、大浴場と男女が交代制みたいでした。
後から新しく作ったような感じで、けっこう新しくきれいです。
お湯はちょっとぬるめ、ちょっととろみがあり、透明ながら、いくらか黒ずんでいる感じです。タールっぽい石油系の臭いが鼻を突きます。これが東鳴子の特徴ですね。
なぜかこの臭いをかぐと、ノスタルジックな気分になってしまいます。私だけでしょうか。
一緒に入っていた75歳のおじさん。「おれも45歳までバイクに乗っていたんだけどよ~」ってな話を聞いたりしながら、のんびり浸かりました。
本当は独自源泉を使っているという混浴の風呂にも入りたかったのだけれど、渋滞でだいぶ時間をロスしてしまったので、そっちは次の機会にとって置いて、次の温泉へ。

国道47号を山形県側へ走って、中山平温泉へ。
いや、鳴子峡あたりは平日だというのに観光客の数がすごい。いつもガラガラの駐車場があっちもこっちも有料なのに満車満車。歩道に人があふれています。ビックリです。
鳴子は今週末から来週初め頃が紅葉の最盛期とみました。

鳴子峡を過ぎ、中山平へ。
スタンプラリーでだいぶまわったけれども、今日はまだ入っていない『東蛇ノ湯』へ。
ここは『鳴子らどん温泉』の自炊湯治部といった位置づけです。
日帰り料金も300円とお手頃。
なにやら縁側に腰掛けて作業しているおばあちゃんに300円払って浴室へ。
階段をぐいぐい下っていった先にある浴室は完全な混浴。
かなり古びているけれども、大きなガラス張りでなかなか明るい浴室です。浴槽に体を沈めると、例のヌルヌルする中山平の湯。しかし、ヌルヌルというよりはツルツルといった程度。温度は適温。同じ源泉を使っていると思われるらどん温泉に以前入った時はきれいな緑色だったけれど、今日は無色透明。それでも気持ちいいに代わりなし。
浴室から続く大きな露天風呂は川沿いに面していて、秋の空気がとても心地よいです。川の音だけで、余計な音が何も聞こえないのがいいですね。
お湯はかなりぬるめだったけれど、紅葉を眺め、川の音を聞きながら、何も考えずにダラダラいつまでも浸かっていたい温泉でした。
ああ~、湯治がしてみたい~。