代掻き&お金の循環2007年05月11日 21時08分

田起こしを終え、代かき作業中です。
今年は雪が少なかったので地下水の量は大丈夫かなと心配だったのですが、今のところ切れずに出続けています。おかげで仕事が次々出来て休んでいる暇がありません。水が多いのもちょっと困ります。贅沢な悩みですが。

さて、山菜。
今度はゼンマイをいただきました。山ほど。売ったらいったい幾らになるんだってほど。茹でて、日干しにして、保管しておきます。
あと、家の裏に出ていたウド。味噌汁にしていただきました。強い香りがたまりません。

さっき山形ローカルの番組で、林業の話題をやっていました。
「やまがた緑環境税」という、森林保護に特化した県の税金の話題でしたが、林業の現場サイドから見ると問題があるようです。
この税金は管理放棄され荒れた森林の保全に対して使われ、収益も上がらず身銭を切るようにして管理している林業家には支払われないので、真面目に取り組んでいる人のやる気を削いでしまうのではないかと現場の人が疑問を投げかけていました。
さらに先に導入している岩手県では管理委託に同意しない地主が多く、税金の約三分の一が余ってしまったそうで、これは契約後20年間伐採や転用が出来ず、資産としての価値が薄れてしまうといったことが原因のようです。

結局のところ林業が職業として成り立たなくなっていることが問題の根っこのほうにあるのではないでしょうか。
地方の木材は都市に販売され、次の森を育てる資金になり、循環が成り立っていました。
今は消費者が国産木材より安い輸入木材のほうを選び、循環がとぎれてしまいました。それが森林の荒廃に繋がっている。
その森林保護のため、税金を投入するといいます。しかもその消費地ではなく、切り捨てられたほうが自腹で負担しなければならない。なんか変じゃないか?
農業もこんなふうになりつつあるんだなあ。

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