涼風を 押し戻すほど 暑い空2023年09月17日 18時59分

稲刈り始まりました。
8月中は猛暑日が続きっぱなしでぜんぜん雨が降らず、9月に入っても暑さは衰えず、とてもとても稲刈りなんて・・・・と思っているうちに猛暑の影響で稲の熟成は進み、あちらもこちらも稲刈り開始。慌てて収穫機械や作業小屋の準備を整え、なんとか稲刈りをはじめました。
去年より一週間以上早い稲刈り開始です。
雨が少なかったせいで田んぼの土は硬く締まって、コンバイン作業は楽々です。
昨年はかなり収穫量が少なかったのですが、今年はどうなるか。

稲刈りと並行して雑穀の刈り取りも始まりました。
種類によっていい感じに実っているものから、雑草に負けて細々と実を付けているものまで様々。
ヒエとタカキビは雑草対策もめどが立ちましたが、キビとアワは今年も雑草の方が勝ってます。
なんとか頭をひねって対策を考えなければ。

さらには刈り取りの合間に越冬野菜の畝立てやマルチ張り。身体がいくつあっても足りません。

暑い

アマランサスの刈り取り。助っ人あり

雑草の隙間からモチアワの穂

越冬畑の畝立て

刈り取ったモチキビ

夏前の やさしい雨の 心地よさ2023年07月06日 19時07分

6月は淡々と過ぎ、7月になりました。蝉も鳴き始めました。

日が照る日はかなり暑くなり、雨の降る日は肌寒い。気温の変化が大きいけれども、それほど極端な変化はなく、たまに暑くなり、たまに肌寒い雨の日がありといった感じで、穏やかな過ごしやすい毎日です。

稲の生育も今年は比較的順調の様子。
昨年の今ごろはイネミズゾウムシの被害で、けっこう生育が滞っていた田んぼが多かったのだけれど、今年はそれほど多くの被害は無さそう。
このまま順調に育ってくれれば良いのだけれど。

農作業ものんびりやっている割には順調にはかどっています。
田んぼの除草作業、豆・雑穀畑の中耕作業、野菜畑の定植、支柱立て・誘引、そして草刈り。
これからどんどん雑草の勢いが増してくるので、炎天下での雑草との果てしない戦いが待っています。。
そろそろ夏野菜も生り始めました。最盛期になると穫っても穫っても切りが無いくらい生ります。

直近は冬越しの野菜の収穫。
タマネギ、ニンニク、ラッキョウ、そして小麦。
今年は雪が少なかったせい?いつもの年よりいい感じの収穫です。
それにしても地面を掘っての収穫はキツイ。
少量多品目生産なんで、専用の機械とか買えません。
ひたすら地面にかがみ込んで掘っていく。キツイし、暑い。

収穫作業は大変ですが、雑草との戦いよりはずいぶんと楽しいものです。


夏の葉野菜

タマネギ収穫

ニンニク収穫

小麦刈り取り

レモンキュウリ

風吹いて 漂う雲に 気が抜ける2023年06月10日 19時49分

5月の末日に田植えが終わって、一息つく間もなく野菜の定植やら、豆、雑穀の畑の耕起と種播き。
雨が来る前になんとか終えることが出来ました。
田植えが終わっても休む暇が無いくらい忙しかったけれど、気持ちに余裕が出来て、朝ちょっと休んでから仕事に出たり、早めに仕事を切り上げたりして身体の疲れはだいぶ癒えました。
それでも夏のような暑い日に種まき機を押し歩いたのはなかなかこたえたなー。

去年までは田植えが終わるとすぐ田んぼの除草に入ったのですが、除草機による稲のダメージも相当なので、今年はしっかり根付いてある程度生育が安定してからと思って、除草機が入るのはもうちょっとガマンしています。
それでも雑草がちらほら見え始めました。
もうちょっとガマン、ガマン。

野菜畑の早く植えた野菜はぼちぼち実が生りはじめています。
田んぼの除草、畔の草刈り、畑の栽培管理に加えて、収穫作業も始まるので、まーた忙しくなります。
が、やっと一息ついたところで、ぜんぜん気持ちが乗ってきません。
もうちょっとのんびりしたいなあ。

ズッキーニ実ってきた

スナップエンドウ食べ頃

サヤインゲン花咲きました

種播きキツイ

ニンジンの草むしりキツイ

爽やかな 風が気持ちを 急き立てる2023年05月22日 19時12分

やることがいっぱい、とっても濃密な5月です。
今年の5月は割と天候にも恵まれ、農作業が順調に進んでいます。
特に毎年井戸の水涸れで四苦八苦する田んぼの代かきも、今年は井戸が涸れることも無く、順調にはかどっています。
ただ好天に恵まれすぎた?なかなか水の乗りが悪くて水を溜めるのにちょっと時間がかかります。溜まった水の引きも早い気が。それでもいつもの年よりは順調です。
野菜畑も順番に播種・定植はじめています。
芋類は去年雑草に負けて収穫がだいぶ少なかったので、今年はマルチで栽培することに。やることまた増えました。そんなわけで野菜畑は畝立て、マルチ張りが追い付かない状態です。
この時期、田んぼ優先になってしまうので、どうしてもね。

稲の苗も野菜の苗もなかなかいい感じです。
ただやっぱり一部ネズミに荒らされたところが有りました。あれもこれもやってみたけど決定打無し。

そうこうしているうちに田植え始まりました。
田植えのスケジュールはほぼ例年通り。そして例年通り子供らの運動会が挟まってくる。今年はさらに中体連の大会も挟まったりして、けっこう過密スケジュールです。
ただ立って運動会観ていただけなのに、普段使わない筋肉がなぜか痛い。背筋が。
とにかく今の時期が一番身体がキツイです。
四六時中仕事の段取り考えていて脳みそもオーバーヒート気味、精神的にも一番キツイ時期です。
全部終わったら温泉行こう。

6月の温泉を夢見て、もう少し踏ん張ります。

田植え準備

ネズミに荒らされた!

田植え始まりました。

大根の芽が伸びてきました。

サツマイモ今年はマルチ栽培

肘と膝 足腰で知る 今日の春2023年04月29日 19時10分

雪解け早かったけれど、4月の半分は雨降りなので、やっぱり田んぼの土が乾いてトラクターが入れるのが4月末頃になってしまいます。

田んぼが乾くのを待つ間に畑の作業に精を出します。
野菜の苗作り、畑の肥料散布、耕耘、畝立て。古い小さな管理機と鍬と肉体をフル稼働して作業に励みます。
田んぼの作業が忙しくなる前に少しでも作業を進めておかないとって、早く種を播いても気温が低いので結局暖かくなって種を播いた苗に追い付かれてしまいます。

そして稲の苗作り。
通常は種籾に温度を掛けて発芽させる『芽出し』という作業をしてから種播きをするのですが、今年は芽出しせずに種播きしてみました。
種を播いた苗箱をそのまま育苗ハウスに並べ、保温シートを掛けて数日。
シートを剥いでみると無事に芽が出揃っています。
時間を掛けて十分吸水させておけば、芽出しせずとも問題ないようです。

やっと田んぼが乾き始め作業開始。
まずは水漏れを防ぐ畦塗り作業。そして肥料散布。どの機械もどっかからなんか変な音が聞こえてきます。
聞かなかったことにして平常心で作業続行。
壊れるな、壊れるなと祈りながら怒濤の5月に突入していきます。

稲の種播き

苗を並べる

芽が出た

野菜苗すくすくと

肥料散布

春風に 温泉の虫が 疼き出す2023年04月10日 19時32分

おっ、なんか、やっぱり雪が少なかったせい?
冬越しの野菜、いつもの年よりたくさん生き残っている。
いつも雪と雪解け水でやられてしまうタマネギと小麦も3分の2は生き残っている。
このまま無事に育ってくれればありがたい。


4月になって暖かい日が続いたので、畑の土はすっかり乾き、さっそくトラクターで耕しました。
いや~こんなに早くトラクター作業がで来るなんて夢みたいです。
田んぼももうすぐトラクター入れそう・・・・なんて思っていたら、昨日はいきなり雪が積もりました。また田んぼに水が溜まってしまう~。

午前中は寒風に耐えながらなんとか外の作業をしていたのですが、寒くてやってられん!
ってことで、ちょうど切らした温泉水を汲みに鳴子温泉へ逃亡。
そういえばコロナ禍になってからすっかりご無沙汰でした。

鳴子温泉郷・中山平温泉。山形県との県境からすぐ、山間にポツンポツンと民家や旅館が点在している感じです。JRの駅周辺の小さな住宅地を抜け、山の中の温泉スタンドへ。
夏は秋田の湯ノ沢温泉、冬は中山平温泉の温泉水を代わる代わる汲んできます。
どちらもクセのないアルカリ性単純温泉。10Lで100円です。
温泉を汲んだらやっぱり入らないわけにはいかないですねえ。
日帰り施設の『しんとろの湯』へ。
寂しい温泉地の中でここだけはいつも賑わっています。
久しぶりに浸かった中山平の湯は目が覚めるほど強烈なヌルヌル度合いでした。

久しぶりに訪れた鳴子温泉郷・中山平温泉は相変わらず鄙びた佇まいでしたが、旅館が廃業したり、経営が変わったり、より一層寂しさに拍車が掛かった感じでした。
ほんとはもっと先まで、鳴子や川渡の方まで行ってみたかったけれども、今回はこれくらいで勘弁してやるか。
次は温泉ハシゴしてやる!

雪が積もった!

焼スパ温泉水スタンド

しんとろの湯、チョーぬるぬる

タマネギ

小麦

暖かい 風を感じる 春の雪2023年03月29日 19時18分

春です。だいぶ雪が融けました。
3月の間は青森まで研修に行ったり、農業の講習を受けたり、そして積もった雪の消雪作業に明け暮れました。
さいわい今年は積雪が少なかったので、いつもの年より早く雪が消えていっています。
冬越しの野菜も少しずつ顔を出し始めましたが、例年暖かくなる前に大量の雪解け水にさらされ、とろけて消えていったりします。
今年はどれくらい生き残るかなあ。

田畑には雪がまだ残っていますが、春作業開始です。

と、張り切ってはじめたものの・・・・どうも調子があがりません。
まずは倉庫と化していた育苗ハウスや作業小屋から機械を引っ張り出したのですが、あっちに引っかけ、こっちにぶつけ、あっちが曲がり、こっちがへこみ、ついでに気分までへこんできました。

谷があれば山があるとはいうものの、どうも運気が上がるのはまだまだ先のようです。
去年はだいぶ機械修理にお金を掛けました。どうか今年はちゃんと動いてください。

雪が溶け出す

ラッキョウはきっと大丈夫

小麦は生き残るか?

種籾の準備

冬が来た2022年12月02日 18時52分

今年の秋は次々と機械が壊れて時々作業が中断し、作業的にも精神的にも全く余裕がありませんでした。
それでも11月が終わるまで雪が積もらなかったので、なんとか冬を迎える準備は整えることが出来ました。
頭が痛いのは収穫量が少なかったのと、高額な機械の修理費。お金のやりくりが一番苦手です。

そんなせわしない秋があれよあれよという間に過ぎ去ってしまい、とうとう雪が積もりました。
いつもの年なら11月の後半に一回雪が積もって、そして融けて、徐々に冬になっていくのですが、今年の11月は雪も降らず雨も少ない穏やかな天気でした。
そして12月、突然冬になりました。

この冬もまた、除雪をしながら、秋に収穫した雑穀の調製で明け暮れる毎日です。
今日は雪が積もって薄暗くなったビニールハウスの中で、赤米の脱穀作業をしました。
空は厚い雪雲に覆われ、一層日暮れが早いです。
夕日に照らされることもなく、ただ暗くなっていきます。
また冬が始まったなあ。

積もりました。

ビニールハウスも暗くなる

自然乾燥した赤米

脱穀作業

なんとか稲刈り開始2022年09月26日 20時01分

稲刈り日和が続いたので、いよいよ稲刈り開始!とコンバインを引っ張り出してきたら、エンジンが不調。ピストンが一発死んでいる感じ。
農協さんに来てもらってエンジン見てもらったら、燃料に水が混入したよう。
水を抜いてエンジン掛けるも不調変わらず。機械センターに持っていってもらって、燃料系全部綺麗にしても不調変わらずの連絡。
結局宮城のメーカーの工場まで輸送されることに。
かなり高額な修理費が掛かるとの話。
青い空に駆け上がっていたやる気は、地獄の底まで落ちてしまいました。

しょうがないので、鎌を持って黒米や雑穀の刈り取りを地道にこなして、なんとか気持ちを盛り上げようとガンバっていたのですが、天候は私の気持ちを察したような雨に。
やる気が地に落ちたときに、ちょうど娘の学校で直木賞作家今村翔吾氏の講演会。
保護者特権で聴きに行きましたよ。
ダンス講師時代の教え子との話、30歳で仕事を辞め歴史小説家を目指した話、デビュー作『羽州ぼろ鳶組』に託した思い。
とにかく熱い、熱い話に沈みきった気持ちもいくらか上向いてきました。


やっと帰ってきました。
燃料系の噴射ポンプやらナントカバルブやら、埃?があちこち詰まっていてフル交換。
なんでも、近年の排ガス規制に対応したエンジンはかなりデリケートで、水やほこりの混入はもちろん、燃料の添加剤や指定以外の安価なエンジンオイルを使ってもエンジンに不具合が出ることがあるとのこと。
稲刈りなんて、土や埃の舞う中で作業するのに・・・・。
う~ん。地球環境には対応しているけど、稲刈り環境には対応してないなあ。

満を持しての稲刈り開始。壊れませんように。

タカキビ刈り取り

黒米刈り取り

ウルチアワ

今村翔吾氏講演会

この車で全国回ったそう

やっと稲刈り開始

そろそろ腰を上げなくちゃ2022年09月14日 19時10分

あっという間に、だだちゃ豆が終わってしまいました。
枝豆の旬はほんとに一瞬です。
家で植えている枝豆は8月半ばに早生の黒豆の枝豆、8月後半から9月頭にだだちゃ豆、次は9月末からの秘伝豆です。今から楽しみ。

先週末に有機JAS認証の現地確認検査。
今年は野菜畑も申請したので、なかなか書類の準備が大変でしたが、取りあえずは滞りなく終了しました。

さて、周囲ではぼちぼち稲刈りが始まりましたが、家は準備もまだ。
穂が出るのも周りより4、5日遅かったので、まだいいかと秋冬野菜の定植やドライフラワーにする古代米稲穂の刈り取りなんかをしていたのですが、さすがにあちこち刈り始めたので、そろそろ準備しようと思っていたところ・・・・、I井君から栽培指導をお願いしてるところの有機の田んぼを観に行かないかとのお誘い。翌日。
ムムッ、出鼻をくじかれた。
でも、いつも田んぼの研修というと7月頃のまだ生育半ばの田んぼばかりなので、やっぱり一度は観てみたいと思い行くことに。
行き先は指導をお願いしている栃木県の民間稲作研究所の方々の田んぼ。
うーん。稲のサイズが違う・・・。穂の大きさ、一株の穂の数。病気もあまり見えない。
家の方で化学肥料を使って栽培したものより立派な感じ。
気候とか栽培するための前提条件からぜんぜん違うといった感じ。
今までこういうところのやり方を、家の方の気候条件に会うようにいろいろ工面してきたのだけれども、なかなか上手くいかない。
こりゃ、頭から違った方法を考えてやっていった方がいいのかなとも思いました。
課題は増える一方。

朝晩はかなり涼しくなったけれども、日中は相変わらす30℃くらいの日々。
屋根を張ったばかりのビニールハウスに、刈り取った雑穀や黒米を干すパイプを組みました。野菜の仕事場も作業小屋からビニールハウス内に移動。明日から稲刈りの準備始めます。

パプリカ溢れるほど生りだした。

秋冬野菜の定植

研修先のコシヒカリ

研修先の作業小屋の脇に味のある納屋

乾燥用のパイプを組む

夕焼けが秋の色