遠野へ行く2007年08月29日 20時02分

2泊3日でツーリングに行ってきました。
今回は岩手県。岩手は何度も走っているんですが、行くたびに思うのが、「高原が気持ちいい」。で、今回は三陸の海の幸も、盛岡の三大麺も抜きでとにかく走り回ろうと、一日存分に走ったら、今まで一回も行っていない遠野をのんびり観光しようと・・・。
いや、初日気合いを入れすぎました。ちょっと欲張りすぎましたね。
集中力が切れて、ふっと、十何年ぶりかで立ちゴケしてしまいました。思わず左足にぐぐぐと力を入れたらズキンと痛みが、うわ、肉離れしたみたい。痛いのなんの。
翌日は痛みをこらえての遠野観光。楽しいやら、悲しいやら。
宿泊したのが市内の民宿「とおの」。
この宿はドブロク特区でドブロクの製造と販売をしています。ほかにも若主人が全国を歩いて見つけた日本各地の地酒が並んでいます。
おまけに料理がちょっと仕事のしてある凝ったもので日本酒に合うことこの上ない。怪我にさわるから一合でやめておこうと、わかっていながら二合、三合と進んでしまう。
そんなわけで、痛む足を引きずりながら帰ってきました。

遠野はなかなか良いとこでしたね。なんというか、想像力をかき立てるような。
町自体はどこにでもあるような小さな地方の町。町そのものには『遠野物語』の匂いを感じることはありません。四方深い山に閉ざされた未開の地、みたいなイメージがあったのですが、実際は内陸部の盛岡や花巻と沿岸部を結ぶ交通の要衝でもあったので、普通に発展した普通の町です。それでもちょっと周辺の田園風景に行くと遠野物語の匂いを感じます。具体的に何かがあるというのではなく、何となくそういうものを想像させる雰囲気があります。
何もないのに何かがあるような、人の心とか、気持ちとか、内面に何か呼びかけてくるような。

遠野物語関連の資料や文献的なものは市内の観光施設に、体験的なものは郊外の施設にと、上手く分けられています。
遠野物語というと柳田国男ですが、ここでは柳田に遠野の伝承を語った佐々木喜善の方がエライ感じですね。

詳しい顛末はまた後日。ああ、明日からの仕事がつらい・・・。

試運転。春だなあ2007年04月24日 20時18分

いい天気。今日は暑かった。
育苗ハウスの温度管理に気を遣う。毎年必ずどこかで「苗を焼いた」って話が聞こえてくる。
つまりハウスの温度が上がりすぎて、苗が死んでしまうのだ。
気温が低くても、日が差すとハウス内の温度はあっという間に30℃、40℃と上昇する。
人間が「あ~、あったけえなあ」なんてのんきに言っていると、苗は灼熱地獄にさらされてしまうのだ。しばらくは気が抜けない。

今年初めてオートバイのエンジンをかけた。なにせ13年物なので、始動にちょっと手こずったが、何とか動いてくれた。
仕事の合間にちょっと試運転って、ヨタヨタしてうまくバランスがとれない。半年のブランクは予想以上だ。それでもちょっとそこらを走ってくる。金山町から真室川町、あっ、空気圧。半年も眠ってたんだから、当然タイヤの空気圧も下がっているはず。慎重に走らねば。
雪が融け出して青くなった山々の向こうに、鳥海山が真っ白に浮き上がっている。こっちの方角から見る鳥海山はとても形がよい。どこも田んぼは雪解け水が溜まっていて、田起こしが始まるのはもうちょっと先。
桜の花が咲き出していた。ああ、春だなあ。