春風に 土けむり舞う 野良仕事 ― 2024年05月08日 19時29分
3月末に少し雪が積もったものの、4月中はずっと暖かな天気が続いて、水に浸けておいた稲の種籾は、芽出し作業をするまでもなくニョキニョキ芽が伸び始めて、種まきにはちょっと苦労しました。
その後の生育も順調で、田んぼの作業も早めないとどんどん大きくなってしまいそうです。
種播き機が作動不良で機械屋さんに来てもらい、一時間ほど機械を解体してあれこれ見ていたけれど、何のことはない、機械を移動するときにコードを挟んで断線していたという凡ミス。無事作業再開。
肥料散布の機械、開閉シャッターのレバーの長さ調整ボルトが折れ、ガムテープで仮止め。
この機械、もはや部品がなく壊れたら即終了なので大事に使わねば。
野菜の苗も生育が良くて、早く育ったものから定植はじめているのですが、畝立て、マルチ張りの作業が追い着きません。
午前はあの作業をして、午後からこっちをして、明日はまたそっちの作業をしてと、段取りを考えるので頭がパンクしそうです。
目が回るほど忙しいけれど、機械さえ壊れなければ予定通り田植えを迎えられるはず。
春うらら 資材値上げで 寒い日々 ― 2024年04月09日 19時30分
ぼちぼち春の仕事が始まりました。
よし、はじめるぞ!と思い立った3月末にまたまた雪が積もってしまって出鼻をくじかれたのですが、それでも始まりました今年の農作業。
種籾の塩水選と温湯消毒。去年大枚はたいてオンボロ機械を修理したので、今年は順調に終了。
野菜の種播きや畑の肥料散布、育苗ハウスの準備と、どんどん仕事が加速していきます。
張り切ってはじめてみたのはいいけれど、今までに感じたことのない筋肉と身体の節々の痛み。
加齢のせいか?はたまた冬の間除雪という重労働が無かったせいで体力が落ちたのか?
とにかく身体がいうこと聞かない。足腰は問題ないけれど、腕が上がらない。肩が回らない。背筋がガチガチに固まっている。
不自由な身体に鞭打って今日も汗を流します。


雪残る 春に求むる 湯の香り ― 2024年03月29日 16時53分
朝起きると表は一面真っ白。昼頃には夜に降った雪が全部融けて土や枯れた草が顔を出す。
2月にもう春かと思うような日が続いたけれども、3月になってやっと冬がやって来たような天気が続きました。
それでも春は来る。また目が回るほど忙しい春が来ます。
なので、その前に温泉を汲みに行かなければ。
ってことで、いつもの鳴子温泉へ。
中山平温泉の奥の奥、『焼スパ温泉水スタンド』にて温泉水ゲット。
地下1000メートルから汲み上げる天然のアルカリイオン水。
いつもお世話になります。
温泉を汲み終わったら、次は浸からなければ。
多種多様なお湯がそろう鳴子温泉郷。どこに入ろうかいつも迷うところですが、前日から決めていたのです。
東鳴子の『馬場温泉』。国道47号沿いに建つ一軒宿の旅館です。
もしかして前回入ってから10年くらい経つかも。
入ったのは宿の内湯ではなく宿の前に建つ小さな湯小屋。
ここは貸し切りでの仕様。一組入っていたので母屋の前のベンチでしばし待機。
木造りの小さな湯小屋の中は脱衣場とコンクリートの四角い湯舟のみ。
醤油のような色の源泉がこんこんと掛け流されています。
お湯は熱め、44℃くらいありそう。
湯船に浸かるとシュワシュワシュワと細かな泡が立ち上ります。
しばし浸かっていると体じゅうが細かな泡で包まれます。
なんとも心地よい。これほど熱いお湯で泡付きが出来るお湯は珍しいそうです。
しばしお湯を堪能して表に出ると、また温泉好きが一人ベンチで待機していました。
さて昼食。
久しぶりに中山平の手打ちそば店『藤治郎』で食べたいと思っていたのだけれども、あいにくこの日は定休日。
そこで前から気になっていた『タンブルウィードバーガーズカフェ鳴子店』へ。
鳴子温泉の温泉宿を改装したハンバーガー店。
宮城県産黒毛和牛をはじめ、宮城県産の食材をふんだんに使った贅沢なハンバーガー屋さん。
昼食にはなかなかハードルが高い値段ながら、ラーメンでさえ1000円を超えるご時世。思い切って\1,570円ベーコンチーズバーガーを。
そそり立つハンバーガー、ナイフとフォークが添えられたけれど、これを崩さずに切り分ける自信が・・・・なのでぎゅぎゅっと潰して、丸かじりいただきました。
そりゃうまいです。あ、チーズとか入れなかった方が和牛の旨みがもっと味わえたのかも。ちょっと後悔。
このお店、和牛のステーキもあるんで懐に余裕があるときに食べに来たいな。
せっかく鳴子に来たのでもう一つ温泉に。
しばらく行ってなかった東鳴子温泉『高友旅館』に。
ここのお湯も大好き。複数の源泉を持つ宿だけれどもやっぱり名物の黒湯へ。
建物はかなりくたびれてきています。以前はロビーに居た虎の剥製ちゃんも立ち入り禁止のロープが張られた廊下の隅に。
薄暗い廊下を渡り、ロビーを折れ、階段を下りると屈指の名湯・黒湯が。
強烈な温泉成分により老朽化激しい浴室。鍾乳洞のように積み重なった温泉成分の析出物。
強烈な匂いを発するオリーブ色のお湯。柔らかな湯触りがなんとも不思議な心地にさせます。
この日の湯温は42℃くらい。ちょうど良い湯加減。
隣の浴槽には別源泉のプール風呂。ほぼ透明な湯は逆に堅い感じの肌触り。ほんのり油臭。こちらも心地よいです。
お湯は最高だけど鄙び具合もかなりのもの、どうかいつまでも続けて欲しいなあ。
資金問題、後継者問題、ここ十数年の内にけっこうな旅館が廃業しています。
温泉業も農業と変わらず厳しいのです。
もう一箇所くらい入りたかったけれど、今日はこれぐらいに。
今度は田植えが終わったらまた来るよ。
湖畔にて 糀の香りと 梅の花 ― 2024年03月09日 16時17分
あっという間に3月です。
2月にはほとんど雪が融けかけて、このまま春にまっしぐらだろうと安心して滋賀県まで視察旅行に行ってきました。
琵琶湖の東岸を南から北へ縦断して、有機農業を行っている農場やどぶろくを造っている醸造所を視察してきました。
行く前にネットの天気予報をチェックしたら、今時期の気温は新庄とあまり変わらないなあと、新庄にいるそのまんまの服装で出発。
なんか花が咲いていないかなあと期待したら、まさかの雪がちらちら。やっと梅が咲きはじめたくらいで、やっぱり寒い。
滋賀といえば戦国時代には歴史の中心といっていいほどいろいろな出来事があった土地。
歴史の舞台となったお城もあちこちに点在しています。
さすがに観光に行ったのでは無いので、見て回ることは出来ませんでしたが、彦根城だけは行ってみました。
けっこうな坂を上った上にあってなかなか疲れました。
天守は内部改修中で入れませんでしたが、周辺からも琵琶湖が一望できました。石垣が立派でしたね。
お城のちょっと先の昔風の建物が並んだ通りには観光客がいっぱいいてにぎやかでした。
彼もいましたよ。ひこにゃん。落ち着いたたたずまいでしたね。さすがカリスマ。
どぶろくの醸造所がある長浜市は車一台分くらいの狭い道路沿いに古い建物がひしめき合っていて、こちらも観光客でかなり賑わっていました。
長浜がこんなにぎやかな土地だとはまったく知りませんでした。
滋賀県というと琵琶湖しかないというイメージでした。失礼しました。
こんなにいろいろなものがあるとは。
滋賀県の人に言わせると琵琶湖は滋賀県のたった6分の1だそうです。
イメージよりは小さいか・・・・。
滋賀でもちょっと雪が降ってきましたが、新庄に帰ってみると出発前とはまるで別世界。
あんなに春っぽかったのに、雪が30cm以上積もっていました。
トラクターをそろそろ外に出そうかと思っていたけれど、それどころじゃなくなっていました。
でもやっぱり3月の雪はしっとり湿っていて、あっという間に消えてしまいそうです。
そろそろ春の準備はじめなければ。
お日様と 土が顔出す 冬半ば ― 2024年02月08日 19時27分
この冬は暖かいですね。
朝は氷が張るけれども、最高気温が氷点下になることはほぼありません。
この時期は雪の下の土が凍り付くものですが、今年は濡れたままです。そして雪も少ないです。
毎年2~3回雪下ろし作業があるのですが、今年は一度も雪下ろしせずにすみそうです。
重労働のハウスの骨組みの掘り出し作業もしなくてすみそうです。
四年ほど前にまったく雪が積もらなかった年がありましたが、それに迫る勢いです。積もった雪も融けて田んぼの畦が見え始めました。
おかげで毎日の除雪作業に時間をとられることも無く、雑穀の脱穀作業はほぼ終わりました。
とりあえず力仕事は終わりですすが、選別作業がまた大変です。
年々老眼が進んで、細かい作業が厳しくなってきています。メガネを付けたり外したり、老眼鏡を付けたり外したり、忙しいったらありゃしない。
今年も醤油と味噌を仕込んだのですが、一樽ずつ仕込んだところで大豆の在庫が尽きてしまって作業ストップ。春までにもう一樽ずつ仕込むために大豆の選別を早く終わらせなければ。
今年は新たに柿酢も仕込みました。うまく出来るといいな。
味噌、醤油、酢、次はなにを作ろうか。




白い息 白い畑の 大根と ― 2023年12月15日 18時52分
収穫を待っていた冬野菜はすっかり雪の下に埋もれてしまっていたのだけれども、融け始めた雪を掘り起こしてなんとか収穫を終えることが出来ました。
抜き取って畑の脇に放置していた野菜の支柱も、束ねて小屋の中へと収納しました。
雪はすっかり融けたものの、雨続きで年内の回収をあきらめていたビニールマルチも奇跡的に晴れが続いて、畑から剥がし乾かして、回収することが出来ました。
これで今年の内にやっておかなければならない仕事は無事終わりました。
冬越しの野菜、ラッキョウ、ニンニク、タマネギ、そして小麦も今のところはしっかり育っているようです。
積雪次第でふやけて枯れてしまったりするので、ぬか喜びになることもありますが。
さて、これからまた雪に埋もれたビニールハウスの中で、春まで豆や雑穀の脱穀作業にいそしむことになります。
最近肘の関節にガタがきていて、きつい作業になりそうです。
白い世界で孤独な単純作業は精神的にもきついので、冬の楽しみを新たになにか見つけないと。


枯れ枝を くぐる日差しの 湯治宿 ― 2023年12月04日 18時45分
目が回るほど忙しかった秋の収穫作業がやっと一段落つきました。
雪が積もる前に温泉に行こうと。
身体の疲れもそうだけど、とにかく頭をクールダウンしたい。
本格的に積もってくれば毎日除雪作業で家を離れることが出来なくなるので、今のうちになんとか一泊だけでもと、思い切って出掛けてきました。
一泊二日のプチ湯治です。
行き先は車で一時間ほどの宮城県鳴子温泉郷。
鳴子、東鳴子、川渡、中山平、鬼首の五つの温泉地から成る鳴子温泉郷。宿泊するのは東鳴子温泉の『初音旅館』。
コロナ前はしょっちゅう鳴子に通っていたのですが、いつも日帰り入浴。
この旅館はなかなか日帰り入浴を受け付けていなくて、入ったことがなかったのです。
一泊五千円弱のアメニティ無し、素泊まり自炊コース。それに冬期暖房のファンヒーターが+700円。
ほんとは朝から宿に入ってひたすらボーッとしていたかったのですが、チェックインは午後三時からとのこと。
なので、どこか立ち寄って時間を潰そうと。
新庄から向かうと一番近いのが中山平温泉。
以前『鳴子らどん温泉』だった宿が『蛇のゆ湯吉』としてリニューアル。
新たに露天風呂も出来たのというので、行ってみました。
らどん温泉だった頃の建物はそのまま。
一段下って自炊湯治専門宿『東蛇の湯』があった場所に新しい露天風呂が。その隣にはオートキャンプサイトも出来ていました。
さっそく浸かった露天風呂。川に面して対岸には広葉樹の茂る山。紅葉の時期が過ぎ、葉っぱはほとんど落ちていたけれど、その時期の見事な景観が想像できます。浴槽もかなり広く開放感は満点、やや緑掛かった硫黄の香るヌルヌルの湯は適温でいつもまでも入っていたくなる感じでした。
暖かい季節なら日帰りでキャンプサイトを借りて、一日温泉に浸かりまくるってのもよさそう。
軽く昼食を済ませ、まだ時間があるので鳴子温泉の温泉街をブラブラ。
平日でもひと目で観光客とわかる老若男女がちらほら歩いています。
日常品を商う昔からのお店が並ぶ通り、スナックや居酒屋がある通り、そして土産物屋が並ぶ駅前、巨大な温泉ホテルが頭上を覆う坂道。その一角にちょこんと建つ共同浴場『滝の湯』。木造の風情ある佇まい。
入る気はなかったのだけれど、時間を持て余してついつい入浴。
丸太をくりぬいたでっかい樋から白濁の硫黄泉がどばどば掛け流されています。
いつ入っても熱いのですが今日は特別熱い。45℃以上は確実にあります。46~47℃くらいあるか?
苦行に耐え、表に出ると番台にいたオバチャンが「今日の熱さは年に数日しかない」なんて言っていた。
キツかったけど満足感でいっぱい。
しばし車中で読書。火照った身体を冷まし時間を潰す。そして温泉街の惣菜屋で夜の肴を買い込み宿へ向かいます。
にぎやかな鳴子温泉とは異なり、東鳴子温泉は普通の町並みに湯治宿が点在する静かな温泉地。どの宿もかなり年期を感じる佇まい。
宿泊する『初音旅館』は一際年期を感じる鄙びた佇まい。
板張りの廊下は歩く度にギシギシ音がするし、六畳の部屋はくたびれた畳にテーブルとテレビ、まるで古びた下宿部屋みたいな感じ。
頭を真っ白にしてダラダラするにはうってつけです。
さっそく温泉へ。
浴室は三つあるのだけれども大浴場はメンテナンス中で入浴不可。
入れるのは四人くらいは入れるひょうたん風呂と、完全一人用で寝湯みたいな浴槽のお風呂の二つ。
今日の泊まり客は男性だけなので、どちらに入ってもいいとのこと。
まずは小さな一人用のお風呂に浸かり、ダラダラ暗くなるまで読書して、近くの食堂へ出向き夕食。
中華ソバ+半チャーハン。大根の煮物をおまけに付けてくれました。
あー、これで一杯やりたいけれどガマン。できるだけ酒飲んでお風呂に入らないことにしています。死んじゃう人もいるしね。


宿に戻って再び入浴。今度はひょうたん型のお風呂。
東鳴子は茶褐色で油臭の強いお湯が多いけれども、ここのお湯は色が薄く匂いも控えめで、肌触りも優しい感じ。何回入っても飽きないお湯です。
源泉掛け流し、ご主人は湯温の調整にかなり気を遣われている様子。好感が持てます。
お風呂上がって今日の仕上げ、温泉街で買ってきたお刺身とイカメンチで一杯。
夕食の帰りに酒屋で買った純米吟醸酒『天音』というお酒。その酒屋さんのプライベートブランドのよう。
まろやかでやさしい口当たり。なかなかおいしいです。
部屋にテレビはあるけれど、サブスクで何か映画でも観ようとパソコンを持ち込みました。
宿は古いがwifiはバンバン飛んでいるのです。
選んだのは山田洋次監督の『キネマの神様』。
志村けんの急逝で沢田研二が代役を務めた作品です。
山田洋次流のベタな感じがなんとも愛おしい映画でした。
小さな画面で見てもわかるテレビドラマとは違う「映画」な感じがとてもよかったです。

朝、夜明けと共に目を覚まし温泉へ。
朝から絶妙な湯温です。心地よい温泉の匂いに包まれて浴室が明るくなっていきます。
朝食は自炊。といってもご飯を炊くだけ。自作の温泉卵とイワシの缶詰、フリーズドライの味噌汁。
食後にコーヒーをいただきながら読書。
そして最後の入浴。東鳴子感を残しながら何度でも入りたいやさしいお湯。あ~もう二泊くらいしたい・・・・。
後ろ髪を引かれながら宿を出ます。
帰る前に『あら伊達な道の駅』まで足を伸ばしてみます。
こちらもコロナ以来の来訪です。人気の道の駅だけあって平日でも相変わらずの人出です。
お土産に鳴子の地ビールと例のチョコレートを買って再び鳴子方面へ。
帰る前にもう一湯。
中山平、鳴子、東鳴子とくれば、やっぱり川渡温泉にも入らねば。
ということで川渡温泉『藤島旅館』へ。
歴史を重ねた木造の日本家屋。大浴場へと続く廊下も湯治場風情漂って雰囲気盛り上げます。
そして広い浴室の大きな窓からは庭園の紅葉が望めます。
緑色の硫黄香る湯には黒いヒジキのような湯の花が舞っています。
上がったあとは隣接する日本庭園でぼーっと池の鯉でも眺めながら身体を冷まします。
これにて一泊二日の短すぎる湯治終了です。
雪が積もれば毎日除雪で泊まりでは来られないし、春から秋は忙しくてそんな時間は取れないし・・・・。
でも、頭をクールダウンするために、なんとか時間を作って年に何度か泊まりで来たいものです。
今日明日 冷たい雨の 止むを待つ ― 2023年11月19日 18時36分
ここのところ、とにかく雨が多い。気持ちばかり焦る毎日です。
それでもなんとか豆の手作業での刈り取り終わりました。
コンバインの片付けも終わりました。
あとは雪の積もる前に豆の脱穀作業を終えることが出来れば、すっかり肩の荷が下りて気持ちも軽くなるはずです。
野菜畑に残るのは大根、カブ、ニンジンといった根菜。それから白菜、青菜、ネギ。
ちょうど収穫時期。のんびり収穫します。
キャベツ。ブロッコリーは雪まで間に合いませんでした。ザンネン。来年は種まき時期とか品種とか要検討です。
あとは雪囲いと除雪機の準備。去年しょっちゅう壊れて修理三昧だった除雪機。もう寿命かな。
せめて今年一年頑張ってくれ。
どうかこの冬はあんまり稼働しなくていいくらいのほどほどの積雪になりますように。

降りしきる 枯れ葉に霞む 山の宿 ― 2023年11月07日 18時55分
大豆刈り取り真っ最中。なれど、
あいにく今日は悪天候。
さて、どうしようか。
一息入れようか。
そういえばもう11月。湯ノ沢温泉が冬期休業に入る前に温泉を汲みに行くか。
国道13号を北上して秋田県へ。国道から逸れて細い山道を3kmほど進む。
強い雨と強風で山道一面に杉の枯れ枝が散乱している。
車一台分しかない細い道を慎重にのぼる。幸い対向車は一台も無し。
山の中にぽつんと立つ温泉スタンドも無人。
秋田の熊は人を襲うそうな。
用心用心、車のエンジンを掛けたまま、ラジオを大音量で鳴らして温泉汲み。
春まではもたないかな。冬の間に切れたら鳴子のほうへ汲みに行く。
温泉汲んだら帰ろうかと思っていたのだけれど、もうすぐ今年の営業終了だし、せっかくだから温泉に浸かっていくか。
山の中の一軒宿『湯ノ沢温泉 日勝館』。
渓谷の側面に組まれた石垣の上に立つその宿は、落ち葉に埋もれていた。
今年の営業は11月20日まで。おそらく今年最後の入浴。
40℃弱の源泉が木造りの湯舟にこんこんと注がれている。
雨の音、紅葉が風に揺れる音、落ち葉の散る音、そして注がれる温泉の音。
帰り道、温泉スタンドには温泉を汲んでいる軽トラックのおじさん。
さらに下ると、温泉汲みとおぼしき軽トラック2台とすれ違う。
みんな同じ気持ちなんだ。
朝露に 浸るトンボと 空と土 ― 2023年11月04日 18時44分
11月になりました。
いやー、ますます寒い。
日の出は遅くなり、午前中田畑は朝霧ではぐっしょり。心の底まで湿ってきます。
次に田畑の土が乾くのは来年4月になってからです。
ぐっしょり濡れながらゴマや雑穀の収穫を終え、里芋やサツマイモの収穫を終え、タマネギの植え付けを終え、現在は小豆や大豆の収穫中です。
周りの田畑には人がいなくなり、にぎやかな作業の音もしなくなり、一面の緑は枯れた色に変わり、日が傾くのも早くなり午後はずっと夕方が続いている感じで、とても淋しい毎日です。
一人で農作業していると寂しさも倍増です。
10月末の地元でのオーガニックマルシェは猛暑で人出が少なかった夏に比べると、なかなかの人出でにぎやかでした。
秋の収穫が終わると、週末は毎週のようにどこかで収穫祭やらのイベントがあります。
行ってみたいけど、雪が来る前に早く収穫を終わらせなければならないのと、子供の部活の大会もあったりして、なかなか出掛けられません。
気晴らしも出来ず、毎年この時期は一番気持ちが落ち込みます。
寒くても雪が積もっていた方がまだましです。
早く雪降れ~、イヤまだ降らないで。


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