せわしない 日常を越え 行く先は ― 2017年06月08日 20時00分
田植えが終わってまずは一安心。
とりあえず温泉に行こうってことで、しばらくぶりに肘折温泉に行ってきました。
確か一昨年も田植えが終わったあとに肘折温泉に行った記憶が。
今回はそれ以来かな?
今回入ったのはいつもの『三浦屋旅館』のお風呂では無く、肘折のちょっと奥にある黄金温泉の『カルデラ温泉館』。
山奥にひっそり建っています。
ほんとに静かです。川の音しかしません。
ナトリウム‐塩化物・炭酸水素塩泉でございます。
温まります。
冷たい炭酸泉もあります。
癒やされました。
温泉の後は『寿屋』で蕎麦をいただいて、雨上がりの温泉街をぶらっと。
『田舎家』の店主が店先で郵便受けの修理をしていたり、何ともまあ、のどかというか。
『カネヤマ商店』の若旦那にサイダーをごちそうになったりして。
まあ、平日でもあるし、観光客はおろか、人っ子一人歩いていません。
にぎやかなのは砂防ダムを流れ落ちる川水の音のみ。
忙しかった毎日とのギャップが大きすぎです。
さて、温泉で一息ついて、いよいよ農作業第2ステージ、と張り切っていたら、なんだか雨が続いて、畑に入ることが出来ません。でもって、けっこう寒い。
部屋のヒーター再稼働しました。
ひと雨ごとに、農作業が後にずれ込みます。




春の日の 温み驚く 山向こう ― 2017年04月04日 20時59分
汲み置きの温泉が尽きたので、忙しくなる前に温泉を汲みに行こうと思っていたのだけれど、なんだかんだと用事が多くて、とうとう4月になってしまいました。
でもまあ、まだそんなに忙しくはないと自分に言い訳して、温泉を汲みに行ってきました。
今回は鳴子、中山平温泉の『みちのく精水工場』の温泉スタンド。
奥羽山脈を越えて宮城県側に入るとすっかり春です。
日陰にはまだ雪が残っているものの、日差しの暖かさが山形とはぜんぜん違います。
温泉を汲んで、次はもちろん入浴。
中山平温泉駅の線路をはさんで反対側の住宅地にある一軒宿『三之亟湯』へ。
今回は3度目の訪問。
玄関をくぐって声をかけるけれど誰も出てきません。
何度も何度も声をかけるけれども誰も出てきません・・・・。
どうやら客室の掃除中らしく、掃除機の音が大きくて、こちらの声が聞こえないようです。
代わりにフロントのカウンター裏から出てきたのは小さなワンちゃん。
しばしイヌと戯れる。
しかし目的はそれじゃないのです。
ずかずか上がっていって、宿の人に入浴の旨をやっと伝え、めでたく入浴となりました。
薄暗いロビーとは打って変わって、明るくきれいな浴室です。
大きな窓からは暖かな春の日差しが差し込んでいます。
お肌にやさしい純重曹泉。
無色透明なお湯は中山平らしいツルツルの肌触り。
そしてなぜか磯臭いというか、生魚っぽい香りがします。
あまりの心地よさに時間を忘れてふやけるまで浸りきってしまいました。
昼食は中山平温泉のそば屋『藤治朗』。
1人で来るときはいつもここ。
山形スタイルの板そばです。
相変わらず美味い。
汁が蕎麦の邪魔をしていないのがよろしい。
出汁に凝って、蕎麦の香りを消してしまうほど香りの強い汁を出すところがありますが、ありゃいけませんな。
ここのそばはその辺ちょうどよいです。
食事を終え、しばらくぶりに来た鳴子をパトロール。
お、去年来たときは休業中だった洋食屋『銀の匙』は営業している。今度食べに来よう。
家族で来ると必ず行く中華と焼き肉の店『楓林』は改装中で4月下旬オープンの張り紙。またあの餃子が食べたいな。
次回は東鳴子の『黒湯』にしようか、川向こうの宿にもまた行かなくちゃ。
廃業した宿も増えているから、入れるうちに入っておかないと。
次の予定をあれこれ思い描きながら、帰途についたのでした。




56歳の加藤さんが叫んだ!夢は叶うと! ― 2017年03月05日 15時01分
30年ですよ。
ザ・コレクターズ、デビュー30周年にして初の武道館ですよ。
ずうっと聴き続けた身としては、行かないわけにはいきませんなあ。
ってことで、後先考えず、販売開始後即チケット購入してしまいました。
まあ、3月だし、なんとかなるだろう。
平日だけど、農家には関係ない。子供らもまだ未就学なんで保育所休んでもいいでしょう。
ムスメの卒業旅行も兼ねて?親子4人で泊まりがけでいくことに決定。
翌日は『三鷹の森 ジブリ美術館』に行って子供らのゴキゲンを取る予定で。
楽天ポイントを使って宿を取り、早割で新幹線のチケットを取り、準備万端。
コンサート中、ムスメらはホテルで待機、千葉の叔母に子守を頼む予定、完璧。
・・・・・
ところが2月も後半になって、家庭の事情で叔母の予定が怪しくなってきた。
2日前になんとかいけそう・・・・の連絡。が、当日行きの新幹線の中でキャンセルの電話が。
う~ん、どうしよう。
チケットもったいないけど、ムスメらの世話をオクサンに任せて、自分だけライブに行こうか。それとも下のムスメをオクサンに任せて、上のムスメと2人で行こうか。
やっぱりオクサンも行きたいってことで、ライブを見るかどうかは別にして、とりあえずムスメらも連れて武道館に行くことに。
武道館着、すでに開場、あふれる人の波。
上のムスメは一緒に空手を習っているK君が全国大会で武道館に行ったってことで、興味津々。
下のムスメは訳もわからずオクサンにベッタリ。
ついに開演、結局はムスメら2人を連れて会場入り。未就学児は同行者の座席の範囲以内だったら無料ってことで、一緒に見ることに。
しかし、ムスメらのライブ経験は、地元で開催されたよしもとお笑いライブくらい。
果たしてロックコンサートの轟音に耐えられるか?の心配をよそに、2人ともかなりノリノリで拳を振り上げていました。
サポートを入れない4人のみのパワフルなステージ。武道館だからといって特別な演出は無し、普段通りサラッとやってのけているのがカッコイイ。
MCではチケット完売まであと7枚だったことを披露。騒然となる客席。
でも、ここで完売しないのが、コレクターズらしくて笑える。
30年経っても「ブレイク寸前」な感じがコレクターズらしい。
56歳の加藤さんの声量たるや!2時間半よどみなしのパワフルな歌声、圧倒的なビート感。
「『孫』の大泉逸郎さんより先に売れたい!もう時間が無い!」
「お袋にあと4年で定年なんだから、おとなしくしてろといわれた」
完全に大人なMCになぜかムスメらが大爆笑。
そして加藤さんは詰めかけた大人達に向けて、大挙押し寄せたバンドマン達に向けて叫んだ。
「夢は叶うんだー!」
これは説得力あるなあ。
次の夢は東京ドーム、そして大泉逸郎さんの歳より前に紅白に出ることだそう。
ラストの曲はマーサ&バンデラスのカバー「恋はヒートウェーヴ」。
モッズ御用達のカヴァー曲でサラッと締めるあたりがさすが。
会場を出ると雨、ムスメらを取っ替え引っ替え抱っこしながら踊りまくったので、腰がかなりキツイです。
加藤さんを見習わなければ。
↓↓ライブの内容はこんな感じ



家具を選ぼう~温泉のついでに ― 2017年02月19日 19時53分
この春から上のムスメが小学生ってことで、以前弟が使っていて今はほぼ物置状態の部屋をムスメの勉強部屋に模様替えしようと奮闘中です。
サイズが合わなくなった衣類の山、使わなくなったオーディオやパソコンの配線や部品の数々、読み終えた雑誌の束、もはや用をなさないVHSビデオテープ達。
途方に暮れるほどの不要品の山を毎日少しずつ片付けて、ようやく「物置」から「部屋」になってきました。
次は子供の部屋らしい家具類を運び入れる段階です。
勉強机は親戚からもらったけっこう上等な物があって、これもようやく「整理棚」から「勉強机」に復帰できます。
オクサンが言うにはランドセルラックってものがいるらしい。
はて、私が子供の頃はそんなものの存在さえ知らなかったが・・・・。
ムスメが小さいときに買ったプラスチック製のチェストとかはもはやパリパリになってきているので、これも新調することに。
チラシやカタログ、ネットやらを見てもいまいちどんなのがいいのかピンと来ないので、庄内にある大きな家具センターに偵察に行くことに。
というか・・・・温泉のついでというか・・・・。
庄内町に出来た『庄内町ギャラリー温泉 町湯』に入ってみたくって。
温泉パスポートで割引があるので。
余目の国道47号線沿いにあります。お洒落な造りです。
小さな町のAコープの隣に建っているのが不思議な感じです。
屋内も統一されたデザインでおしゃれな感じ。
脱衣場の一面がガラス張りで、これまたおしゃれな感じの露天風呂が眺められます。
天井の高い浴室。清潔感漂う洗い場、シャワーのお湯は温泉で、うっすら褐色のお湯に黒い湯の花が見えます。
内湯の浴槽は真四角でけっこう広く、琥珀色のお湯。
温泉投入口は布袋で湯の花を除去しています。
温度はぬるめ、心地よい温度です。ヌルッとした感触、鉱物系の臭いがします。
脱衣所の表示によると27℃の源泉を塩素消毒せずに加温して掛け流し、混雑状況によって水道水を加えているそうです。
平日の午前中ってことで入浴客もごくわずか。当然お湯は新鮮です。
これは長湯してしまいそうな温泉です。
コンクリに囲まれた露天風呂は内湯よりも熱め、ヌルッと感も多めで、より新鮮な感じがするお湯です。
ロビーもガラス張りで明るく開放的、今度子供を連れて入りに来ようと思いました。
昼食。
余目で昼食をとることは数年に一度しか無いのですが、よく行くのが『ラーメンとん太』。
ここはチェーン店だとバカに出来ません。麺の茹で具合、もやしのシャキシャキ感。いつもすんごい絶妙なのです。行くたびに唸ります。
でも今日はオクサンのリクエストで余目駅前にある観光施設『クラッセ』内の『やくけっちゃーの』へ。
庄内イタリアン、アルケッチァーノの奥田政行シェフが監修するレストランです。
ハンバーグが美味しかったです。
この『クラッセ』。駅前の米倉庫を改造した施設だそうですが、町湯と同じくおしゃれな感じに仕上がってます。
レストランにパン屋さん。そして地場野菜やお土産品を取りそろえた売店はなかなか気の利いた感じの品揃え。
平日の昼。ほかに観光するところもない町ですから、客もまばら。でも家のオクサンはかなり気に入った様子。
本題からだいぶそれましたが、一路家具屋さんへ。
あれがいい、こっちもいい。いいのは高い。
使い勝手、サイズ、価格をチェックして、結局買わずに帰途へ。
買ったのはオクサンが前からほしがってた大きいサイズのグラタン皿。
家具類はネットや地元のホームセンターで調達することに。
そういえば、買ったグラタン皿は取っ手の部分が引っかかって、家のオーブンには入らないといったオチがつきました。



ひとりぼっちで・・・・ ― 2017年02月08日 20時43分
この時期、毎年有機栽培認証の講習会があります。
一番近い会場は山形県の反対側の南陽市か、宮城県の大崎市の向こう側。どちらも車で2時間以上掛かります。
帰りに温泉に浸かったりして、まあ、一日仕事になります。
以前は最上町のA部さん、そして相棒のI井くんと3人で通っていました。
しかし、A部さんは農家を廃業してしまったし、I井くんは今回栃木の会場へ行ってしまったので、何とも寂しい一人旅になってしまいました。
今回参加したのは山形県南部、置賜地方の南陽市の会場。
置賜地方は日本でもとくに有機栽培が盛んな地域です。
参加者のほとんどが地元置賜の人、若い人もいます。あと庄内地方の人が数人いたかな。わが最上地方は私1人・・・。
有機農業を志して20年。未だ試行錯誤の真っ最中ですが、なんとかかんとかやめずに続けています。
が、地域では有機農業は増えていません。やめていく人はいても新しくはじめる人がいません。
とくに若手、あたらしく有機農業やろうって若い人がいないと、オッサンが1人2人がんばってみても、先がありません。
明るい未来が見えないなあ、なんて講習を受けながら憂鬱になってしまいましたよ。
お昼は会場近くにあったラーメン店で昼食。なにやら人気店のよう。
発券機で食券を買うと「当たり」の札が、おお、いいこともあるよ。
でも、当日利用不可、期限は2週間。
片道2時間以上かけて食べに・・・・来ないな。
ラッキーな気分だけいただきました。ありがとう。
で、肝心のラーメンは平打ち中太手もみ麺、魚ダシのきいた醤油スープ、柔らかメンマに食べ応えのあるチャーシュー、なかなか美味しかったです。
帰りにどっか温泉入っていこう。南陽に来るといつも赤湯温泉に入っているから、今回は別のところへ。
ちょうど床屋でもらった温泉タダ券があったので、山形市の『臥龍温泉保養センター』へ。
いつもこの辺りを通ると、国道13号線沿いから見えるとっても古びたビルに掲げられた温泉マークが気になっているのでした。
国道のすぐ近くだけれども、狭い路地を入っていかねばならず、ナビがないと迷ってしまうところでした。
何とも古びた佇まいで町の銭湯チックな受付ロビーです。浴場は新しめで外観の古ぼけ具合から想像できないきれいさです。
無色透明な熱めのお湯がザブザブかけ流されています。
お湯の感触はヌルッとした感じで、想像以上に心地よいです。町場の浴場となめてました。まさかこんないい温泉とも思ってもみませんでした。
帰途、河北町の『酒屋源八』でいつもの『雅山流』を一本買って、のんびり帰りました。
ぬる燗でいただきながら、有機農業の将来でも考えましょうかね。




秋なので温泉へ ― 2016年10月26日 20時41分
スゴイ天気が良くて、今日も豆の刈り取りをしようと思ったのだけれど、稲刈り終わってまだ温泉に行ってないなってことで、たまには骨休み、オクサンと二人で温泉に行ってきました。
子ども抜きで出掛けるなんて久しぶりです。
どこへ行こうか、しばらく行ってない秋の宮に行ってみよう。
稲住温泉も、秋の宮博物館もなくなり、足の遠のいていた秋の宮。
どこへ入ろうか思案した結果『鷹の湯温泉』に決めました。
この宿は7、8年くらい前だったか、何度か日帰り入浴を断られてから向かう気が無くなっていたのだけれども、果たして今日は入れるのか?
しばらくぶりの秋の宮。あちこちで道路工事。メインの国道を広く作り替えています。
なんだかオートバイでよく走ったくねくね道が、広い平坦な道路になってしまって寂しい気がします。
旅館に入る道も寸断されて、ちっぽけな脇道となってしまいました。
その脇道からずっと下っていって、川沿いに佇む旅館が見えてきます。
さあ、今日は入れるか?ちょっと緊張して伺うと、あっさりと入浴OK。
さっそく浴室へ。
長い廊下の途中に内湯。
細長い浴槽がいくつか並んでいて、一つは深さ130cmの立ち湯だそう。
なかなかそそられる雰囲気だけれども、そこは入らず、先にある半露天へ。
渓流を下に眺めながらの屋根付き露天風呂。
山の斜面の紅葉を秋の日差しが照らし、落ち葉は柔らかい風にひらひら舞い、渓流のせせらぎをを聴きながらの入浴は癒やされることこの上なしです。
お湯も、無色透明で微かに温泉の香りがする、あまり特徴の無いようなお湯だけれども、これがとても気持ちよい極上の湯です。
今まで敬遠していたのが悔やまれます。
半露天を出て、渓流沿いにある野天風呂にも入ってみました。
こちらはさらに自然と同化して心地よいのです。
「鄙びた」といった表現が似合う宿ですが、ぜひ泊まってみたいですねえ。
時間を気にせずじっくり温泉に浸かっていたい宿でした。





*
お昼。何食べる?
オクサンが前々からネットでチェックしていた湯沢市のラーメン屋『トラガス』へ。
ナビに場所を入れて現地到着。狭い路地を入ったところにある看板ものれん無い店らしいけれど、それらしき建物が見当たりません。
辺りをうろうろして、「あった!」。
オクサンが見つけたのはとてもラーメン屋には見えない、なにやら小さな工務店とかの事務所っぽい四角い建物。
ネットで写真を見ていなければ絶対わからない佇まい。
よく見ると店の横が駐車場。車がぎっしり。
アルミサッシのドアを開け店に入ると、カウンター7席のみの小さな店で、みんな黙々とラーメンに向かっています。
そして店内に流れるハードロック。
平日昼一時過ぎなのに、順番待ちの人が数人ソファーで待機。
店主一人で切り盛りして、順番がくると静かにカウンターに誘われます。
オクサン情報のおすすめに従って、特製味噌ラーメンと、味噌担々麺。
私は担々麺の方。
どちらもかなり濃厚なこってり味噌味。脂たっぷり、コシのある自家製太麺、豚角煮ほかギッシリ乗った具。
かなり食べ応えあるラーメンでした。
しかし、軽くふらっとラーメンでも、なんて雰囲気じゃありません。
そこまでラーメンにこだわりがないので、一人じゃあ、絶対来なかった店ですね。
帰りはいつものパターン。雄勝の『バザール』でトンブリ買って帰ります。
いやはや、だら~っとした後にガツンと来た休日でした。

夏の遠野へ ― 2016年07月31日 22時05分
夏、家族で泊まりがけでどっか行こうってことで、遠野行きを計画。
ちょっと非日常な、妖怪的なところをムスメ達に見せたかったのと、大きくなって「あそこに行きたい、ここに行きたい」などと言い出す前に行ってしまおうということで。
ところが、出発前に予想外のハプニング。
保育所のプール開きにやって来たカッパが、かなり乱暴で怖かったそうで、なんか、カッパを警戒している。
子供らを恐怖のどん底に陥れた節分の鬼といい、あの保育所に出没する魔物のたぐいはクオリティが高すぎる。
そこで、なるべくカッパには触れずに準備を進め、さりげなく出発。
高速を使って、お昼前には遠野に到着。
まずは駅前の観光案内所『旅の蔵 遠野』の中にある食事処で昼食。
出てきた店長がいきなりカッパ。頭から足の先まで全身カッパ。
言葉もカッパ訛り。
ばかでかいカッパパフェを食べてご満悦。
カッパに対する恐怖心はどこかに消し飛んでしまったようでした。
次は町中にある『とおの物語の館』へ。
語り部による昔話を聴きました。
しかし子どもたちにはいまいちピンと来なかったよう。
昔話をテーマにした、触ると影絵が浮き出るものとか、五感に訴えるような展示には思った以上の食いつきようでした。
続いて郊外にある『伝承園』へ。
茅葺きの曲り家を中心に昔の遠野の生活風景が再現されています。
千体ものオシラ様を展示した部屋など、ちょっとした異空間にもムスメらはあんまり反応なし。カッパの塗り絵に興じるのでした。
ならばいよいよ行くか。カッパの棲むというカッパ淵へ。
伝承園に車を置いたまま、ホップ畑を抜けてカッパ淵へ。
お寺の脇をゆったりと流れる川はうっそうとした木々に囲まれ薄暗く、いかにもカッパが棲んでいそう?
キュウリを結びつけたカッパ釣り用の釣り竿が用意されていて、ムスメらは大はしゃぎでカッパ釣りに没頭。
ピーマンを結びつけた釣り竿で釣りをしていたら、餌が流されたー!
カッパに餌をとられたってことで決着。
翌日は花巻。
『宮沢賢治童話村』と『宮沢賢治記念館』へ。
どちらかといえば遠野の民話的な世界よりも、こっちの童話的な世界の方が子どもたちは喜ぶかなと思っていたのですが・・・。
童話村の方は、屋内施設がけっこう薄暗かったりして怖がっていたし、記念館の方も、昔はもっと子どもの喜ぶ童話的な展示が多くあったと思ったのだけれども、今はどちらかというとマニア向け、大人向けみたいな施設になっていて、子どもたちはあんまり食いつかなかった。
カッパ淵なんて、ただ小さな川が流れているだけなのに、他のどんな施設よりも、一番子供らがはしゃいでいたのが、何とも印象的でしたよ。




田植え終わったので、温泉へ。 ― 2016年06月01日 21時29分
天候にも恵まれ、なんとか5月中に田植えを終えることが出来ました。
あれだけ穏やかだった天気も、田植えが終わった夜から雷雨がやって来ました。
今日も夏のようだったそれまでの天気とは打って変わって、いきなり寒くなりました。
そんな空を見上げて耳を澄ませたら、聞こえてきたのです。天使のささやきが。
「今日はのんびり休んだら」
せっかくだからお言葉に甘えて、温泉に行って骨休めをすることにしました。
ムスメらを保育所に送り出し、出荷の荷造りをし、いざ、温泉へ。
さて、鳴子温泉にしようか、肘折温泉にしようか、羽根沢温泉にしようか迷った末に、オクサンのリクエストで鳴子温泉に決定。
行きの車の中では中山平の『しんとろの湯』に入ろうといっていたのが、途中で気が変わり、川渡温泉の『藤島旅館』に入ることに。
まずは昼食、何にしよう。しばらく行っていない『銀の匙』の洋食にしようと、頭も胃袋も洋食モードにして店に行ってみると、なんと休業。入り口には「5月22日まで休みます」の張り紙が。
って言うか、もう6月なんですけど!
心を砕かれた我々は何を食べるか考える気力も無く温泉街をさまよい、無意識のうちにわが心のオアシス、川渡温泉の『楓林』へとたどり着いたのでした。
震災前の賑わいには及ばずとも、なかなかの賑わい。もちろんいただいたのはあのビッグな餃子。もちっとした分厚い皮に、濃いめの味の餡。ああ、この味だ。
胃袋を満たしたあとは温泉です。心を満たすのです。
古い木造の、情緒ありすぎの藤島旅館。
緑白色に濁ったお湯には黒い湯花が舞い、硫黄の香りが鼻孔から脳天に満ちます。
湯温はぬるめで、いつまでもいつまでも浸かっていたいお湯です。
脳みそが空っぽになる寸前で危うく湯舟を離れました。
あんまり浸かりすぎると、仕事するのが嫌になってくるという副作用があるので十分気をつけないと。
そしてまた、6月も仕事だ。忙しいぞ。




春を迎える準備です。 ― 2016年03月23日 21時14分
いやはや、早いですね3月。
あったかいな~、なんてのんびり過ごしていたらもう4月が目の前です。
だいたい雑穀の調製作業は終わりのメドがつきました。
平行して春作業の準備に取りかかっています。
種籾の芒取りをしたり、育苗ハウスに組んだ単管パイプを解体したり、眠っていた作業機械を引っ張り出したり。
軽トラックなんぞは、エンジンを掛けた途端、焦げくさい臭いと共にエンジンルームから白煙を吹き出して、ビックリです。
この冬は除雪作業も少なく、座ったままの作業が多かったので、いきなりの力仕事で、けっこう体がガタガタいってます。

4月から下のムスメも保育所通いなので、必要なものを買い出しに行ったり、ちょっとバタバタしています。
先日は毎年の恒例となった、山形市に住むオクサンの友人宅へオクサンとムスメ達を連れてドライブ。
お昼はもちろん天童市のインド料理屋『スルターン』へ。
昨年の暮れに行ってから、こんなに早い再訪になるとは。
今回は後悔しないように、ナンを腹がはち切れるほどおかわりしましたよ。

オクサンとムスメ達を友人宅へ置いて、これまた恒例の『百目鬼温泉』へ。
こちらは一年ぶりの再訪。
今日のお湯はやや濁り。たまたまか?成分が薄くなったのか?
強い金気臭と濃い塩味に包まれ、冷たい春の風に吹かれながら、存分に浸ってきました。

冬の休日・・の温泉 ― 2016年03月04日 20時55分
3月に入って突然ドカッと雪が降りましたが、長くは続かないでしょう。
あっという間に春になってしまいます。
汲み置きしておいた温泉が尽きかけているので、忙しくなる前に汲みに行きました。
いつもの秋田・湯ノ沢温泉は冬季閉鎖なので、今回は中山平温泉の『みちのく精水工場』に行ってみました。
『天然アルカリイオン温泉水-玉鳴号』としてペットボトルで売っている温泉水の源泉をタンクで汲むことが出来るのです。
価格も10リッター100円とお得。
中山平温泉駅の裏っ側、『三之亟湯』のある通りを進んで、山の方へズンズン進んでいくと、工場の敷地に小さな小屋があり、セルフで汲むことが出来ます。
100円お金を入れるごとに蛇口から10リッターずつ出てくるシステム。
他に客もいず、あっという間に汲み終わりました。

さて、今日はどこのお湯に浸かろうか、通り道にある『三之亟湯』と思っていたのですが、宿の前に車がいっぱい停まっているのでスルー。
久しぶりに『鳴子らどん温泉』にしました。
東日本大震災以来、併設されていた自炊当時部『東蛇ノ湯』は取り壊され、らどん温泉のほうも宿泊をやめたり、業務縮小状態が続いています。
入り口の自動ドアにも「手動です」の張り紙。何とも寂しい限りです。
それでもけっこう入浴客がいて、お湯のコンディションもなかなかでした。
初めてここの温泉に入ったときはバスクリン的な緑色のお湯でした。その次入ったときは無色透明。今回はというと澄んだ緑色をしています。
「中山平の特色であるヌルヌルした湯触りは今回が一番強かったような気がします。
あまりに気持ちよく、かなり長湯してしまいました。

玄関ロビーにあるチラシを見ていたら、中山平温泉の『湯めぐりスタンプラリー』の台紙が。
まだやってるなあ。どうしようかなあ。すでに2周してるしなあ。なんて考えているうちに、なぜか宿のスタンプを押してもらっていました。
あれ?どうしよう。

昼食は同じ敷地にある『板そば藤治朗』。
温泉水で打った山形風の板そばです。
いつもながら美味い!

ちなみに『みちのく精水工場』も、『鳴子らどん温泉』も、『板そば藤治朗』も同じ経営。
がんばって続けて欲しいものです。
思いのほか長湯のダメージが大きく、体を休めるためにぶらぶらと岩出山『あ・ら・伊達な道の駅』までドライブ。ここはいつ来ても混んでいます。
家族のご機嫌取りのお土産をちょこっと買って、少し休憩して出発。
次に選んだのは東鳴子温泉の川向こうにある『久田旅館』。
川向こうの道には宿が数軒散らばっているほか何も無いので、宿の前を通ったことも無く、どんな宿かちょっと不安だったのですが、行ってみたら予想外にきれいな外観です。
浴室も新しく、注がれるお湯はまさに東鳴子の琥珀の湯。
モール臭というのでしょうか。植物系のステキな香りがします。湯触りが柔らかい極上のお湯ですな。


露天風呂にも入ってみました。こちらは内湯よりやや色が薄く、ちょっとぬるめ。その代わり香りが強くて、モール臭に加え、タール臭というか、石油系の臭いがします。
別源泉か?それとも湯の引き方で性質が変わってくるのか?
廊下の張り紙には「露天風呂は白い硫黄泉」みたいな説明があったけれども、そういう感じでも無いような。
まあ、どちらにしろ極上の湯にかわりはありません。
またまた長湯。
さすがにもう一湯とはいけませんでした。
春の繁忙期を前に、極上の命の洗濯でした。
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